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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 100
    22:08
    // 森の天気 mori no tenki //

    「覚えてるか、息子。」
    「何だよ、親父。」
    ほろ酔い気分が進んで、今日の親父は上機嫌だった。

    「お前を拾って…」
    「捨て猫みたいに言うなよ。」
    「かみさん、お前にやきもち焼いていたんだぜ。」
    「何でだよ。」
    「私より、若い…それも男の子なんて、とか言ってさ。俺は、女が…
    『お前が一番好きだよ』って言っても信じてくれなくてさ〜。」
    「愛されてて、良かったんじゃない?」
    「それで……」

    親父は、グッタリとテーブルに突っ伏した。
    「あーあ、寝ちゃったよ。飲みすぎなんだよ、親父。」
    「こんなになるまで飲むって、珍しいね。」
    と、ボブが言った。
    「そうだな。…俺、看板下ろして来るわ。」
    「じゃ。ケット取って来ます。」

    *
    親父の肩にケットを掛けてやり、
    普段口数の多い方で無いボブも、この日は良くしゃべった。
    「俺はさ〜、この親父が好きだよ。ガキの頃からこの街に住んでて、
    今までずっと、人の面倒見るの好きなヤツで。ガキ大将みたいなヤツに苛められていた俺を庇ってくれて…未だに、俺も助けられっぱなし。有り難いね〜。あの世とやらに行くまでずっと一緒に居たいって思う。俺が、女だったら絶対離さない。…良いヤツなのに……女運悪いな。」


    「…ん?何か言ったか?」
    親父が薄目を開けて、アレクを見た。
    「何も言ってないよ。…寝ぼけてるのか?」
    「お前じゃあるまいし、メソメソ泣いたりするものか。」
    「ぅ、うっせーよ。……親父?」
    「大丈夫、俺がついてるって。」
    「支離滅裂だぞ。ほんと大丈夫?」
    「俺は、お前が心配してくれるから、安心だ。」

    「ボブ、悪い。親父泊めてやって。足立たないくらい飲んでるから。」
    「たまには、アレクも泊まると良いよ。準備してくるから。」

    *
    ボブが消えていった方をしばらく見つめていた。
    体が重だるい…俺も飲み過ぎたかな?

    待つ間、アレクは鍵盤を叩いていた、
    親父を起こさないように、
    眠りを誘いそうな位静かなメロディーを奏でていた。

    こんなに穏やかな気持ちで居られるのは、
    フォレストがあればこそだと思う。

    隠れんぼの為に、やってきただけの土地だったのに、
    今では、大切な人達が居て、
    自分も、この森の一部になって、
    訪れる人に、自分の持てる何かで奉仕する
    ような生活が、自然と出来る様になってきた。

    俺を認めてくれよ!
    と、もがいていた勝手な自分は、
    まだ何処かに潜んでいるのかもしれないが。

    この森の変わりやすい天気は、心地良い。
    どんな自分も受け入れてくれるから…

    「マスター、用意が出来たよ。」
    「ああ、ありがとう。すぐ行く。」

    *
    フォレストの厨房の奥の階段の上に、ボブは寝泊りしていた。
    アレクは、親父を負ぶって、階段を上がり、
    案内された部屋のベッドに、寝かせつけた。
    「気合の抜けた、幸せそうな顔してんな。おやすみ、親父。」
    そうつぶやいて、アレクは次の間に入った。

    いつも通いで来てる店なのに、ここはまるで別世界だな。
    窓から見える外の景色を見ていた。
    いつも鬱蒼としている樹々が幾分少ない視界なのは、
    店の天井が高いからなのだろう。
    ミューズレイの海が見えていた。

    --------------
    <ツブや記>
    N91の続き。
    アレクのお話でした(笑)

    人生の半分は、親父達と共に過ごしたアレク。
    口がすっかり悪くなってしまった(昔のようにも本当は話せる)が、
    俺の息子と呼んでくれる親父を敬愛している。
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      | 2009.10.02 Friday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |