↓↓↓ * ただ今応援中!!
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2020 >>


遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




qrcode





 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
<< // N // 96 | main | // N // 98 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


0
    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 97
    20:11
    // あの日と今 ano hi to ima //

    聴こえる…

    *
    体が、プルッと震える。
    ああ、寒い。

    気づくと、ベッドの上に横たわったまま。
    慌てて、ケットを体に掛ける。

    目を閉じてはみたものの、意識は何処か冴えていた。
    寝なければならないのに…

    アレクは諦めて、天井を見上げた。
    まだ暗い、何時位かな?
    体を起こして、時計の有る方を見た。
    針が指し示す時間は、真夜中。

    ベッドに横たわってから、あまり起きていた記憶が無い。
    夕方から今までという事は、普段より睡眠が取れている事になる。
    起き上がっても、する事は無い。

    *
    さっきのは、夢だったんだな…


    僕の大好きな従姉弟とピアノ。
    インターグレに居るまでは、あんなに必要だったのに。
    今は、もう無い。
    けれど、やはり、
    僕の心の奥底では、求めているという事だろうか?

    あの頃は、無邪気で有る事が罪だとは思わなかった。
    従姉弟の後をついて回るのが、楽しかった。
    1年の内に会うのが数日だとしても。

    まさか、自分の知らない相手に
    ジョーが持っていかれるとは、微塵も考える事はなかった。

    ジョーのウエディング姿が見れない事の後悔よりも、
    ハインツとは絶対会いたくない、という気持ちが勝って、
    寮を飛び出した自分、家を捨てた自分、
    何だか情けない気分に襲われてくる。
    そう思い至って、ふいに涙が目に滲んできた。

    心が鎮まるまで、目を閉じていよう。
    と思ったが、なかなかその想いから離れられず、
    「…ぁああぁぁーーっっ!!」
    涙がボロボロと零れだす。

    声を上げて泣いている自分を何処かで感じていた。

    その衝動が起きて、
    その怒りに似た悲しみが脳内を揺さぶり、
    周りの音は掻き消えて、自分の異様な声だけが木魂する。
    永遠に続くとさえ思えた刻は、
    しばらくして、ようやく気の高ぶりは収まってきた。

    階下で、ステップを降りる音が微かに聞こえた。
    ああ、親父に聴かれてしまった。
    ここは自分の家では無かったんだ。
    急に声を上げた事が、恥ずかしく感じられた。

    夜は、まだこれから
    ケットに身を包み、忘れられないピアノの音色を響かせた。
    現物が無くとも、心のピアノは何時でも鳴る準備は出来ていたのだ。
    なんて心地良いんだろう…

    !! はたと飛んだ意識を戻す。

    …未練たらしいったらありゃしない。
    アレクは、そんな自分を責めた。

    *
    コツコツコツ、と靴音が響く。
    ガチャ、とドアが開いた。
    「おい、そろそろ降りてきてくれ。」
    親父は顔を覗かせて、すぐ降りていく。
    「はい、すぐ参ります。」
    アレクは、何時まで続くのか分からない夜の終わりと、
    やっと来た朝に安堵した。

    待たせないように、早く着替えよう。
    さっと支度をして降りて行くと、親父の姿が見えない。
    辺りをキョロキョロ見回している所へ声が掛かった、
    「おい、こっちだ。」
    どうやら声はキッチンからだ。

    「親父さん…」
    「これ持って席に着け。」
    とトレーを渡され、アレクはダイニングテーブルに着いた。
    続いて、親父もトレー毎移動して来た。
    「何ほけっとしてやがる。さっさと食べないと出れないじゃないか。朝飯抜いたら、仕事にならん。」
    と言って、親父はハムを挟んだパンを頬張った。

    何も話さないで食べ終え、食器を片して、小屋を出る。
    親父について行くだけの一日がまた始まる。

    自分は、何をしていきたいのか、
    掴めぬままに、
    流れに身を任す事の、心細さもあって
    その気持ちを抱いたままで居る事は
    良くない事ではないか?

    と、アレクの心は揺れる。

    店の人達に、まだ信頼される何も無い、
    こんな頼りない関係だけれど、

    僕は…ここから、この気持ちから、
    まだ離れられそうに無い。

    --------------
    <ツブや記>
    現実から逃げたい。
    そんな気持ちになる事が無い訳ではない。
    それでも、悩みながら小さな一歩を踏み出せたらと思う(笑)
    0
      | 2009.09.29 Tuesday |   ・// N // | - |

      スポンサーサイト

      0
        | 2020.02.06 Thursday | - | - |