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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 95
    20:40
    // ランチの店 ranti no mise  //

    「いらっしゃい。」
    店の扉が勢いよく開いて、昼休みの男達が入ってきた。
    「女将さん、いつもの頼むよ。」
    「はいよ。」
    と、テーブルにカラトリーを持っていく。
    「メインは、どうする?」
    「メニュー有る?」
    「サービスランチなら、メイン料理の中なら一品選んどくれ。」

    客達は、口々に好みのものを注文し、
    女将は、親父にオーダーを告げ、入り口の定位置に戻る。
    ボブが盛り付けた料理を、親父に倣ってトレーに乗せ
    親父と共に、アレクは客席に運ぶ。
    「お待ちどうさま。」

    と言って親父が一人分づつ配膳する。
    客の一人が、何か言った。
    「親父、これ頼んだのと違う。」
    「そうかい?すぐ替えてくるから…」
    「いいよ、時間無いし、これもらっておくよ。」
    「悪いね。」
    「ところで、親父。あの若いの初めてじゃないかい?」
    「今日入りたてのホヤホヤ。よろしく頼むよ。」
    その言葉を聴いて、アレクは一礼して、厨房に戻った。

    *
    昼もだいぶ回り、客足が落ち着いた頃。
    「ボブ、俺達の分用意してくれるかい。」
    「はい、今すぐ用意しますよ。」
    「女将、先にどうだい?」
    「そうね、頂くわ。」
    と言って、女将は奥に引っ込んだ。

    厨房の脇にあるテーブルには、カラトリーが置かれていて、
    サラダとパンと紅茶が用意してある。
    「女将さん、メインは何がいいですか?」
    「柔らかい煮込みがあると嬉しいね。」
    「どうぞ。」
    ボブは、料理をよそった皿を女将の前に置いた。
    「ボブ、ありがとう。
    坊や、食事は順番だから店内で待機しておいで。」
    「はい、女将さん。」

    親父が女将の定位置に立ち、アレクは親父の隣に立つ。
    「お客さんが勘定済ませた席を片付けていってくれ。」
    「はい。」

    女将が店頭に戻ってきた。
    「ねぇ、あんた。そろそろ仕舞わない?」
    「あぁ、そうだな。看板下ろして来よう。」
    親父は、表に出て、看板を店内に回収した。
    最後のお客も帰った所で、玄関の戸に鍵を掛けカーテンを引いた。

    「じゃ、私はこれで。今日は帰ってくるの?」
    「当面、こっちの小屋で過ごすよ。」
    「つれないねぇ。」
    「毎日会えるじゃないか、少しは我慢しろよ。」
    親父は、女将を抱き寄せ、熱いキスをした。
    「少しだけなら…仕方ないけど…早く帰って来てね。」
    女将は手を振って、お勝手口から帰っていった。

    *
    「ボブ、そっちじゃ時間勿体無いからこっちで一気に済ませようか。」
    親父の指示で、手頃なテーブルに料理を並べ、テーブルに着く。

    「毎日がこんな感じの流れになる。
    食事の時間もここに合わせてるからずれているが、慣れてくれ。
    食べ終わったら、片付けるぞ。何かあるか?」
    親父が、アレクに言った。
    「あの、食事代は…」
    「仕事中にここで食べる分は、手当てとして現物支給だ。
    持ち帰る分が欲しけりゃ、そっちは給料から差っ引く。」
    「それと、お店の休みは?」
    「週末だけだ。」
    「分かりました。」

    *
    アレクは、親父の指示通り、
    店内の食器を片付け、洗い場に運び、皿洗いをし、
    テーブルの上を拭き、
    床に落ちたゴミを拾い集め、丁寧にモップ掛けをした。

    「ボブ、済まないが。食べ物分けておくれ。」
    「夜と朝だね。…これくらいでいい?」
    「ああ、パンも欲しいな。…明日必要なもの有るかい?」
    「メモするから、少し持って。」
    ボブからメモと食べ物を受け取った親父は、勝手口に回った。
    「今日は、お疲れ。」
    ボブに見送られ、親父の後について小屋に戻った。

    **
    「荷物は、こっちに頼む。」
    親父に続いてキッチンに入ると、
    アレクは持ち帰った料理を指示位置に並べる。

    「慣れるまでは、俺が面倒見てやるから。」
    親父は、ガシっとアレクを抱擁し、言葉を続ける。
    「真面目に働けよ。それと…」
    親父は、ポケットをゴソゴソと探り、
    チェーンから外し、アレクに手渡した。
    「ここのスペアキーだ。無くさないでくれよ、かみさん結構怖いから。あと、この奥が、シャワールームだ。先に浴びるか?」
    「親父さん、先に済ませてください。」
    「そうか。後、腹減ってたら好きなもの食べていいから。」
    「はい。ありがとうございます。」

    *
    親父の後で、汗を流しアレクが出てくると
    親父は、グラスを傾けていた。

    「お、出てきたか。お前も一杯やるか?」
    「僕は、水だけで十分です。」
    「そうか。洗濯するなら、今のうちにして置けよ。」
    「はい。…」
    「今説明するの、面倒だから、明日でもいいか?」
    少し酔いが回っている親父に、アレクは頷いた。

    「それでは、僕は部屋に居ますから。」
    「ああ、それと、店までの道、わかるよな?」
    「確か、一本道でしたね。」
    「それじゃ迷うな、お前。
    …やっぱり、明日も早起きしろ。今朝くらいに、起こすから。
    俺が先に寝ちまう事もあるからな。先に言っておく、
    今日は、お疲れ。また、明日な。おやすみ。」
    「おやすみなさい。親父さん。」

    *
    明日の服の用意をして、ベッドに横たわる。
    幼い頃からの習慣が役に立ちって事もあるんだな。
    と、ふと思いながら、
    体が伸びて気持ちいい、と感じていた。
    そういえば、今日一日殆ど立ちっぱなしの作業だった。
    余裕が無くて、昨日の事も振り返る事も無かったし…

    アレクは目を閉じた。
    肉体的な疲れからか、そのまま眠りに落ちていった。

    --------------
    <ツブや記>
    初仕事、お疲れ様。
    初めてのお使いじゃないけど(笑)

    今までしたことのない事で、自分を生かしていく。
    全くの他人の力を借りる事は、いつも簡単な訳じゃない。
    親父達みたいな気のいい人が居ると、楽だよね、きっと?

    親父も、一から教えるのに疲れた一日だったに違いない。
    もう寝息が聴こえてます(笑)
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      | 2009.09.27 Sunday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |