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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 92
    21:29
    // 初めての場所 hajimete no basyo //

    アレクは、呆然とその場に立ち尽くす。

    形ばかりの改札を出て、
    駅構内には、雑貨屋らしい小さな売店があって。
    駅の切符を回収していた中年の男性がその店に入っていった。

    駅を降りて、さすがに困った。
    駅前には、大きな街が広がっている
    とばかり思い込んでいた僕の期待は裏切られた。
    近くに家並みは見られない。
    自分が立っている場所からは、自然がいっぱいな小高い丘。
    駅の反対側には、海が広がっているだけ。

    そう、アレクは列車で行ける南の駅を目指した。

    ミューズレイを選んだのは、
    自分を知らない人のいる場所へ行きたいという想い
    思いつきで、行く先を決めた。

    どう見繕っても、簡単にアルバイト出来る所なんて探せそうに無い。
    ましてや、住むことすら危ういかもしれない。
    どうしよう。と頭に中で繰り返していた。

    「君、何処まで?」
    さっきの中年の駅員が見かねて声を掛けてきた。
    「あの…」
    アレクは、頭を垂れる。
    「どうした、元気ないな。」
    「…僕、行く所無いんです。」
    駅員は、アレクをジロジロと見た。
    「困ったな、ここにはホテルなんて洒落たものは無いよ。
    旅行するならちゃんと調べてこないと
    ……でも、無いようだね。話を聞こうか。」

    *
    「こんにちわ。…」
    ドアをノックしたが応えが無い。
    全く知らない土地で全く知らない人の家の前に立っている。
    そんな自分がとても頼りなく心細かったが、
    今は藁をも掴むつもりで、道に迷いながらやっと辿り着いた。
    引き返せと言われても、こう森が深いとどうする事も出来ない。
    待ちくたびれて、トランクケースを倒し座り込んだ。

    「おい、そこで何してる!」
    男に怖い顔で、アレクは見下ろされた。
    「あの、ここの方ですか?」
    「それを聞いてどうしようと言うんだ。」
    ますます男は怖い顔になった。
    アレクは、ありったけの勇気を振り絞って言った。
    「はじめまして。駅の雑貨店で紹介してもらって来ました。
    私は、アレクセイ・イワノフと申します。」
    アレクの顔を改めてみて、男は言った。
    「ああ、聞いている。お前か、ここじゃなんだから入れ。」

    「で。」
    アレクは、何を問われているのか分からないでいた。
    「…で、何しに来た。……要領を得んヤツだな。」
    「すみません。」
    「お前、何処から来た。」
    「……」
    「だんまりか、困ったことだ。
    脛齧りの坊や…ってところみたいだが
    …何をここでしようと思っているんだ?」
    「住む場所と、働ける所が欲しいです。」
    「ここには選り好み出来る程仕事は無いぞ。
    どんな事でもできるか?」
    「やってみます。」
    「そうか。仕事が出来るかどうか明日試してやるから。
    今夜は、家に泊まれ。仕事出来なかったら、遠慮なく追い出すぞ。」
    「はい。よろしくお願いします。」

    グゥとアレクのお腹の虫が騒ぐ。
    「ハハハ、正直な虫だな。ま、そこに座ってろ。
    何か出してくる、残り物だがな。」
    と言って、男はキッチンに引っ込んだ。
    しばらくして、
    クリームシチューと厚切りのハムとパンとサラダが、食卓に並んだ。
    「食べな。…俺か、済ませてきたから構わないでいい。」
    「頂きます。…あの、何とお呼びしたら言いのでしょう?」
    「名前か…親父で通ってるから、覚えんでもいい。」
    「親父さん…のお仕事って…」
    「それは、明日の楽しみでいいんじゃないか。」

    *
    あてがわれた部屋は、二階の一室。
    トランクケースを開け、明日の為の普段着を用意し、
    室内着に着替え、窓の外をぼんやりと眺めていた。

    ふと、ジョーの顔が浮かんだ。

    --------------
    <ツブや記>
    N55より後の話。
    不安材料が多いけど、やるしかない。
    とアレクは思うのだった。
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      | 2009.09.23 Wednesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |