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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 91
    20:07
    // 森の記憶 mori no kioku //

    森は風を受けて、サワサワとしゃべりだす。
    樹に休む小鳥たちに語りかけるように…

    蔦の絡まる建物の軒先には、
    『フォレスト』と書かれた看板を乗せた小さな椅子があった。
    その店は、かつては昼間も営業していたというが、
    今は、専ら働く者達の夜の憩いの場になっていた。

    *
    開店前の支度は、床掃除から始める。
    アレクが店内の様子をチェックしながら
    テーブルを拭き、その上の備品ひとつひとつを並べなおす。
    それから余裕があれば、入り口の扉や手すりや窓を磨く。
    あと余裕が無くても、レストルームを掃除し、
    店先に溜まった木の葉という細かいごみを回収し、
    軒先を掃いて、ようやく看板を出す。

    その頃には、ボブの時間をかけた煮込み料理の匂いが立ち込めてきた。


    カラーン。
    店内で待機していたアレクは、早速客を出迎る。
    「いらっしゃ…」
    「よお!」
    その顔を見るなり、アレクは言った。
    「なんだ、親父かぁ。」
    「つれないね、息子。」
    息子といっても血のつながりは無い、
    しいていうなら心の繋がりというものが、そこにはあった。

    オーナーが入ってきたのに気づいて厨房の方から声が飛んできた。
    「オーナー、いらっしゃい。今夜は早いですね。」
    「たまには、ボブの手料理食べたいからな。」
    「嬉しい事言ってくれますね。じゃ早速お出ししようかな。」
    といってボブは奥に引っ込んだ。

    「何か用?」
    アレクは、言った。
    「用が無いと駄目かな?」
    「いや、そんなことは…」
    「たまには、来てもいいだろ。」
    アレクは、そっと親父の好きな飲み物を出した。

    *
    ボブは、大きめなトレーに一杯乗せて運んでき、
    料理を並べながら言った。
    「いろんな種類食べてもらいたいから少量づつにしましたよ。
    気に入ったものがあれば、言ってください。たんとありますんで。」
    オーナーの顔が綻ぶ。
    「どれも旨そうだ。」

    ポロン ポロポローン♪
    アレクのピアノは、今日は明るく、そして優しい音色を紡ぎだす。

    オーナーは、心を打たれて、料理の手を止めていた。
    「親父、おめでとう。」
    今日は親父の誕生日だ、とアレクも知っていた。
    ボブの料理が多いのもその為だ。
    「ありがとう。私のリクエスト覚えてくれたんだなぁ。」
    オーナーの目は、涙で潤んでいた。
    親父は涙もろくなったんじゃないか、とアレクは思う。

    「ボブの料理とアレクのピアノがあれば最高だな。
    …あと、息子に嫁が居て、孫が居たらもっと…」
    「言うに事欠いて…まったく。」
    オーナーの本音に、アレクは苦笑した。
    「何か言ったか?」
    「いや、何も。」
    また始まったか、とボブは二人を見守りながら、
    客が来る気配が無いので、テーブルに人数分の料理を並べた。
    「冷めないうちに、これもどうですか?」
    すすめられた皿をみんなでつつき始めた。

    *
    アレクは、他愛無い会話をしつつ、
    その会話の中に、時々自分の過去を思い出していた。

    あれは…
    --------------
    <ツブや記>
    N30より後の話。
    ロックシティのフォレスト。
    ニコルが帰ってしまって何年か経ってのお話です。
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      | 2009.09.22 Tuesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |