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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 86
    21:13
    // 無いも同じ naimo onaji //

    ポロポロン。
    スエンセンは、ピアノの前に居た。

    「やあ、シュクール君。」
    「教授、遅くなりすみません。
    ルイスさんは、今日は来られないそうです。」
    「そうだね。早く手伝ってもらわないと、
    講義に間に合わないよ。当てにしているからね。」
    「あの…予定はどうなっていますか?」
    慌てたアルを見て、スエンセンにしては珍しく意地悪に言った。
    「たとえ教え子だろうと、君を取られたみたいで面白くないからね。
    君の出番を用意させてもらうことにしたよ。これがそうだよ。
    君のその講義予定表にチェックしておいてくれるかい。」
    「はい、了解しました。教授、予定を組みますまでお時間頂いてよろしいですか?」
    「勿論。その間に、私は今日の流れをメモしておくから。」

    *
    スエンセンが、アルのテーブルの上にそっとマグカップを置いた。
    「シュクール君、どうかしたかい?」
    講義予定表と睨めっこしたまま、アルの手は止まっていた。
    「ああ、教授。講義がかち合ってるのが多くて…」
    「なぁ〜んだ。講義なんて毎年同じだから、どっちかを優先して取っておくに限る。レポート作成時間も必要だろう。何年居るのかを考えて、後何期とかで割り切るしかないだろう。」
    「分かっているんですが…練習時間もいるだろうし…」
    「1単位毎で済ませなさい。」
    「はい。まず、教授の講義のこれとこれと…
    空き時間に、これとこれ…あと、これ…」
    スエンセンのヒントで、頭の整理がつき、アルは予定表に印を付けた。
    アルの横に立ったままのスエンセンが、覗き込んだ。
    「余裕が無いね。あとこの曜日は開けておかないと研究できないよ。」
    アルはしまったと、定例会の曜日の印を消し、研究と書いた。
    「有難うございます。教授。」

    アルの予定が組み終わるのを待って、スエンセンは笑顔でメモを手渡す。
    「午後からですね。一度部屋に戻ってきます。」

    **
    「教授、いらっしゃいますか?」
    「ああ、君か。」
    アルが出て行ってしばらくしてハインツが研究室に来た。
    「午後には発ちますので、ご挨拶に。」
    「入るかい?」

    「また沢山お世話していただいているみたいですね。私に出来ることでしたら、何でも言ってくださって構わないですから。」
    「そうだね。君の音が聴きたいね、今は。」
    ハインツは、スエンセンが無理な要求をしない人だと知っていた。
    「まず、私の分はお返しておきましょう。」
    ハインツは、スッと立って練習室のピアノに向かった。


    「君のは、とても安心して聴ける。余裕というのかな。」
    「面白みに欠けますでしょうか?」
    「そんなことは無いよ。正確なタッチに加えて、音に深みや味わいがある。また、いつか聴かせておくれ。」
    「ええ、教授。貴方のためなら。」

    「いけない、そろそろお暇します。」
    「ありがとう。シュクール君。元気で。」
    「はい。教授もご自愛ください。」

    **
    優雅にランチを楽しむ時間は残されていなかった。
    列車の時間が迫ってきていた。
    事務局でハインツは、フィーリンガードに預けている通帳から研究資金の振込みを頼むと、すぐさま部屋を出た。

    校門近くで、アルの姿が目に入る。
    「父様、お帰りですか?」
    「ああ。着替えてきたのか。」
    「はい。」
    普段着から、背広姿に替わっていた。
    「レッスンの仔細のメモは、ラフィーに預けている。…
    時間だ。ゆっくり話せなくて悪いな。」
    時間を気にしていたハインツは、軽く手を振ってアルと別れた。
    アルは、慌しく駅に向かって歩き出したハインツの背中を見送った。

    *
    予定の無い日々の時間は、
    インターグレの後期が始まった途端に、埋められていく。
    変わらないものなんて、無いんだ
    と思えてさえいた予定さえも、塗り替えられて。
    時は、自分を同じ場所に、留めてくれはしないのだと
    いつも今という連続の時のレールを先に進めて
    もう後には引き返せないのだ。
    と…。

    --------------
    <ツブや記>
    流れが有るのなら、止めないで、と言いつつ。
    アル、倒れちゃ駄目だぞ!
    忙しくしたの誰や?(笑)
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      | 2009.09.15 Tuesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |