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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 85
    19:29
    // 伝言 dengon //

    真冬の朝の空気は、冷気を帯びて、身を震わせる。
    ベッドの中の温もりが捨て難い一瞬でも有る。

     普段なら、もうちょっとこのままで居られる…
     でも、今朝はそういうわけにいかない…よね?
     
    天井を見ながら…
    頭が冴えてきたので起き上がる。


    *
    「おはようございます。フィーリンガードさん。」
    「シュクール様、お早いですのね。何か?」
    アルに気づいたフィーリンガードは、どうぞと事務局内に通した。
    「講義予定表は、有りますか?」
    「それでしたら、こちらになります。それから、伝言をお預かりしています。」
    フィーリンガードから講義予定表と伝言のメモを、アルは受け取り事務局を後にした。

     アルベルトへ。
     アントニオ・ルイスの準備室で待つ。
                父より。


    事務局で場所を教えてもらったルイスの準備室は、
    音楽関係の教授達の建物が並ぶ端の方にあった。

    ここだなと部屋名を確かめて、ノックをした。
    「はい、どうぞ。」
    「シュクールです、失礼します。」
    「アルベルト、遅かったな。」
    「おはようございます。ルイスさん。父様。」
    「君も掛けて。」

    アルが座ったところで、ハインツが話を切り出す。
    「では、用件に入るとしよう。ルイス君、先日君から息子に申し入れが有ったというのは、本当かい?」
    「はい、確かに申し上げましたが。」
    「で、何を教えてくれるんだい?」
    「ヴァイオリンを、一からです。」
    「どうして?」
    「楽器の演奏そのものに興味をお持ちなので、いい加減な楽器の扱い方は後々為にならないだろうと思いましたので、差し出がましいことながら…」
    「スットプ。じゃ、君の演奏聞かせて貰うとしよう。」
    「!」
    ルイスは、ハインツの突然の物言いに驚いた。
    「ん?弾けないの?」
    ハインツは意地悪そうに言った。
    「さして上手くもありませんが。準備します。お待ちを。」

    *
    ルイスは席を立ち、ヴァイオリンケースのアタッチメントを外した。

    「アルベルト、ちゃんと見とけ。」
    ハインツは、アルベルトにだけ聴こえるような小声で言った。

     ケースからヴァイオリンを取り出すと
     丁寧にボディーを拭きあげ、スタンドに立てた。
     次に、弓を取って、毛をピンと張り、松脂を塗った。
     それから、肩に布を当て、
     ヴァイオリンを構え、弓を引く。

    弦の上で音が変わっていく…様をアルは耳で捕らえる。

    ルイスは、チューニングを終え、ハインツを見た。
    「リクエスト頂けますか?」
    「では、インターグレNo.27といこうか。」

    ルイスは構えなおし、弓を長いストロークで
    ヴァイオリンの弦を掻き鳴らす。

     もったいぶる様な、音の行方に
      ただ長い時の流れを感じていた。
     それから、長音の間々に短い装飾が混じり
      キラキラとした何かをイメージする。
     静かな流れの中に僅かな穏やかさがあった。

    一礼をしたルイスは、ヴァイオリンを置いた。

    *
    「いかがでしたでしょうか?」
    「ああ、いいね。」
    「…シュクールさん、それは?」
    「どういう条件にするかい?私は何でもいいが。
    君の希望があればそれを優先しよう。」
    「レッスンにあったって、ですか?」
    「勿論そうだとも。」
    ハインツは、笑顔でルイスに答える。

    「ルイス先生、レッスンよろしくお願いします。
    できましたら、後2年で。」
    「本気なの、シュクール君?」
    「やるからには。ここに居るうちに。」
    「親子揃って、厳しいことをよく言うもんだね。」
    「私の息子だから、諦めて呉れ給え。」

    「父様、私は教授の所に参ります。」
    「そうか。後の事は任せろ。勉学に励むように。」
    「ルイス先生、では失礼します。」
    「ああ、教授には今日は参りませんと伝えてもらえるかな?。」
    「はい、承知しました。」

    *
    アルは、暖かい顔を思い浮かべながら、
    スエンセン教授の研究室に急いだ。

    --------------
    <ツブや記>
    N83「レッスンに空きは?」を受けて。
    実際、インターグレNo.27という曲は物語上も存在しません。
    ハインツの遊び心で、ルイスを試したらしいです(笑)
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      | 2009.09.14 Monday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |