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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 78
    21:26
    // 始まりはいつも… hajimari wa itumo ... //

    インターグレの一番奥にスエンセン教授の研究室はあった。
    対の両窓を外に開くと校舎の周りに森が見え、
    学生が居ない時期は尚更に、プライベート空間と化していた。

    スエンセンは、研修室の鍵を開け、
    入り口の傘立てにステッキを置き、
    山高帽とダークグレーのコートをハンガーに吊るし、
    自分のデスクの後ろの窓を開け放つと、
    しばらく窓側を左手に椅子に腰を下ろし、
    ホッと一息をつく。


    そんな教授の習慣を壊したくなくて、
    研究員はあまり早く集まらないという暗黙のルールがあった。


    「そろそろ来るだろうか。」
    スエンセンは立ち上がり、レッスン室を開け放った。
    ピアノ本体を触って、蓋を開け、柔布を畳みサイドボードに置き、
    鍵盤の一音を弾(はじ)く。
    ピアノの前に直って、鍵盤に指を滑らした。
    「狂いは無い。今日も大丈夫。」
    と、元通りにして、デスクに戻った。


    **
    教授は、僕達の前で弾く事はあまりしない。
    が、研究室に通うようになって、その習慣を知った。
    弾けない訳ではなく、弾く者の為に準備をされている。
    その思いに応えられるかわからないが
    出来る限りの事を出来ればと思う。

    「おはようございます。」
    「おはよう、シュクール君。この部屋に置いてある物は自由に使ってくれて構わないからね。あの子達が来るまで普段通りでいいから。」

    スエンセンの言葉に、アルは指慣らしを始める。
    時間の有る時は、なるべく触っておくことに決めたから
    今という時が一番思い通りになるはずだから…


    二人は自分の仕事も有るので、休みが明けるまでは
    時間を指定せずに、研究室に来れる時でいいとなった。
    もしかしたら、来ないかもしれない。
    その時は、書架を触らせて頂こう。

    あと一曲を終えたら、始める。

    *
    「教授、おはようございます。コンコルドは、今日来れません。」
    ルイスは、両手いっぱいに書物を抱えて入ってきた。
    「構わないよ。君が居てくれると助かる。」
    いつものようにスエンセンは、微笑んだ。
    「シュクール君、参考になればいいと思って持ってきたよ。これはコンコルドから預かってきたやつ。こっちは、私から。」
    アルはそれらを分けて預かり、本のタイトルをメモに取った。
    「理論的には、本を参考にしてもらって…足らなければ私達の準備室に来てくれれば他にもあるから…、質問があれば何時でも言ってくれ。それから…せっかくの機会だから、楽器を触ってみるのも良いと思うんだ。」
    ルイスは同意を求めるように、スエンセンの方を見た。
    「それは、面白そうだね。」
    「では、午後にでも出直します。」

    *
    アルとスエンセンは、持ち込まれた本を手に取っていた。
    熱心に目を通していたアルを横目に、
    スエンセンはスラックスのポケットから懐中時計を取り出した。
    「少し早いが、ランチにしないかね。」
    「もうそんな時間ですか。僕も出直しますので…」
    と立ちかけたアルをスエンセンは制止した。
    「今日は大き目のバスケットなんだ。君も手伝ってくれると助かる。」
    「では、お言葉に甘えさせて頂きます。」
    「家の者は、料理が上手いから、いつもコレ持参だよ。」
    スエンセンは、バスケットを広げた。

    「沢山有りますね。」
    「みんなで頂こうと思っていたのでね。喜んで作ってくれたよ。」
    スエンセンを手伝って、アルがお茶を淹れる。
    「すまないね。」
    「いえ、出来る事はさせてください。」

    紅茶を啜りながら、にこやかにスエンセンは話す。
    「一人よりも二人かな。」
    「そうですね。食が進みます。」
    「私もだよ。」

    **
    「遅くなりました。」
    ルイスは、教授に声を掛け、
    二つ持参したケースの内、一つをアルの前に置いた。
    「始めようか。」
    「よろしくお願いします。」

    「このテキストは初心者用。扱いが分かり易い内容だ。」
    ルイスの手渡したテキストをアルは開いた。
    「ケースを開けてもらったら、この様になっている。確かめて。」
    はい。と二人で確認を取りながら、テキスト通り話を進めていく。

    スエンセンは、二人の様子を見守る。

    「弓を持ったら、構えはこう。」
    ルイスの状態に倣って、アルも構える。
    「ネックを持って、弓は一定方向に動かす。やってみて。」

    何となくフォームが決まって、開放弦の長い音が鳴り出す。
    「次のページの譜面で、やってみようか。
    教授すみません。ここの所、弾いてもらえますか。」
    「喜んで弾かせてもらおう。」

    研究室に、正確なピアノとたどたどしいヴァイオリンの音が響いた。

    --------------
    <ツブや記>
    物事は…始めが肝心というか、きっかけが大事というか…
    いつも同じ決まりが有る訳じゃなく、同じ手法とは限らない。
    TPO(時と場合と目的)に応じて、答えは違っちゃうのです。

    楽器の取り扱い方は知らないので、チョー適当でごめんなさい;;
    アルにも何か出来るといいなイイナって感じで暴走します(笑)
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      | 2009.09.04 Friday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |