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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 77
    21:43
    // 待ち人 matibito //

    スエンセンは、ペンを置き
    アフターヌーンティーを用意した。

    窓の外は、冬であるにもかかわらず
    穏やかで暖かい陽射しを研究室に運んできた。
    スエンセンは、アールグレーを飲むのも忘れて
    物思いに耽っていた。


    冬期休暇で有るといって、家族は無い。
    若いうちに娶った妻も今は居ない。
    体の弱い妻との間に子も儲けることも適わなかった。
    妻に付き従って来たメイドに、家事一切を任せている
    男一人、家に居たってする事が無い。

     妻が私の隣に居て、
     私の音色を拾い集めて、
     今のあの音が好きだわ、
     などと言われて一喜した。
     そんな日々が懐かしい。

      君が居てくれたら、
      他に何も要らなかったかもしれない。


    どうしてもという用事が起こらない限り
    いつも研究室に詰めていた。
    人の来ない時間は、たまにピアノを撫でたりもするが
    聴かせる事に喜びを感じるより
    如何に人の良い所を引き出すかに喜びを見出す方だった。


    スエンセンは、アルがインターグレに戻るのを待っていた。

    トゥルー トゥルー と内線が入る。
    「スエンセンだ。ああ、頼む。」
    電話交換士が相手を告げ、承諾する。
    「シュクールです。戻る予定が数日遅れます。」
    「構わない。ゆっくりしておいで。」

    *
      インターグレ・ミケールに採用されて
      初めのうちは、ピアノレッスンを担当していた。
      若年ということもあって、生徒がなかなかつかなかった。

     ハインツは、私を指名した生徒の一人だった。
     「この道では食べていかないので、適当で構いません。」
     生意気極まりない物言いとは裏腹に、指導中は誰よりも熱心だった。
     「ここがどうしても上手く流れていかないので…」
     自分より上手く弾きこなす彼に言うことは無い
     と言ってしまう訳にいかず、色々手を尽くした。
      

       妻は、私の帰りを待っていた。
       「おかえりなさい、あなた。どうされたの?」
       と私の顔を覗き込む。
       「以前のように、お休みを取られては如何かしら?」
       確かに…あの時は働き口が無くて…そう言ったかもしれない。
       お嬢様育ちの彼女を苦労させる訳にはいかないから、
       良い収入を得られるパブリックを選んだのだ。
       今更、私にはこの仕事は無理ですとは言えない。
       家族との生活の為に、努力を惜しむことは出来なかった。
       「今日は、ハードだったから、少し疲れただけだよ。
       君と居るとまた元気になれるから…大丈夫だよ。」


     「シュクール君、まだ何か有るのかい?」
     ピアノの手を止めたハインツにスエンセンは言った。
     「これまでずっと決めかねていた事が一つ有るのです。
     その答えをそろそろ明確にしないと実現出来ない…
     可能性がゼロじゃないうちに、何とかしたいのです。」
     初めて打ち明けられた思いをただ聞いた。
     「音楽の道を残したい。…止めたくない、絶対に。
     家業を継ぐ事だけで、終わりたくないのです。」

      その彼も今や活躍の場を定着させて
      インターグレを改造する発起人となり
      理事となりインターグレを支える一人となった。
      今の体制になるまでもなってからも
      彼の助力はインターグレに無くてはならないものとなった。

      そんな彼の頼みの一つや二つ…
      叶えるもの悪くない話しだ。


    *
    研究室の窓辺に置いたフレームの中の
    君は私の隣でクスっと笑っている。
      
     「あの時、何が可笑しかったの?」
     とたずねたが、
     君はクスクスっと笑うばかりだったね。  


      ここに君が居てくれたら、
      そんな風には思わなかったかもしれない…

    --------------
    <ツブや記>
    もう待っても、君の姿を見る事は出来ない。
    でも、私の心にいつも在る。愛しい君。
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      | 2009.09.01 Tuesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |