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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 74
    23:11
    // 白銀に輝き hakugin ni kagayaki //

    朝の食事が終わり、ハインツとジョーをを残し、子供達は席を立った。
    「フランソワーズ、残って。」
    と、ジョーが退室しようとしているフランを呼び止めた。
    「クリスティーヌ。ごめんなさい、先に戻ってて。」
    先に歩き出したクリスに、フランが言った。
    戸口でクリスは、ハインツとジョーに一礼をして廊下に出た。

    食堂を出たアルが、クリスに追いつく。
    「クリス、後で迎えに行くよ。」
    「うん、待ってるわ。」

    アルにただ一声掛けられただけで嬉しい。
    クリスは、ドレッサーの前に映る自分の姿をチェックする。
    おかしいところはない、よね?
    服装は…華美に成り過ぎず、地味でもなく、…頭を振る。
    普段通りで良い、ほんの少しだけ唇に蜜を塗っておこう。


    *
    アルにエスコートされて、長い廊下を通り、階段を下りる。
    階下の戸口に掛けてあったコートを取り羽織ったアルが、用意していたふわふわ真っ白なコートを着せ掛けクリスが袖を通す。
    「外は、寒いから。足元に気をつけて。」
    とアルは手を差し出した。
    表には、ホフマンが車で待機していていた。
    「ご案内します。」
    と、奥の館に進む。

    「ここは…」
    「君と来たかったんだ。ここからは遠くまで良く見通せる。」
    シュクールの館の中で一番見晴らしの良いアルベルトの棟の天辺から、館の周辺の様子を一望する。
    冷たい風の吹く中、二人寄り添いながら見ている。
    お互いの体温が感じられるくらい近くに居る。
    「寒くない?」とアル。
    うん、と頷くクリスの手を取る。
    「冷たくなっちゃったね。部屋に入ろうか。」

    出てきた扉を再び通り、肩の雪を払ってコートをハンガーに吊るす、クリスのコートも脱がして隣に吊るし、クリスの手を挟むように包む。
    「ニコルの手… 暖かい。」

    ソファに並んで座る。
    テーブルに置かれたもので、ソフトドリンクを作り、グラスを傾ける。
    「ねぇ、どうしてここに?」とクリスが。
    「君に棟からの景色を見せたかったから。それと、君とゆっくり話せるかなと思って。」
    「ありがとう、ニコル。」
    クリスの言葉に、アルは微笑んだ。


    *
    「ずっと迷ってた。どうしたらいいのかと。」
    話し出したクリスの言葉を、想いをアルは聴いた。
    「考えれば考えるほど、苦しくって。」
    「ごめん。」
    「…寂しかった。」
    「ごめん。」


    沈黙を破ろうと、アルは口を開いた。

    「フォレストで、初めて会った時から、君の事が気になって。」
    「そうなの? でも、貴方と初めて出合ったのは、ロックシティのミューズレイに近い別荘だった。覚えてる訳無いわ。私が窓辺から一方的に見てただけですもの。週末に成ると、貴方はやってくるの。『おはようございます。今日は晴れそうですね。』とか言って。」
    「えっ!?タブロイドの配達先のお嬢さんだったの?…って、会ったこと無いなぁ。どうしてだろう?…もしかして、窓からいつもリボンだけ覗いてた子かな?」
    「見てたの!?気付かれないようにしてたのに。」

    アルとクリスは笑った。

    *
    「君のリクエストに驚いた。その情報は何処から?どうして知ってるの?って。曲を弾きながら、確信した。フランが関わってるって、でも君の事はさっぱりわからなくて。思い切った、あの」
    「あの丘の上。あの時も、待ってたわ。」
    「あー、ごめん。遅くなったものね。」
    「ニコルったら、謝ってばかり。」

    クリスは笑う。アルは、苦笑い。

    「フォレストは、何で知ったの?」
    「散歩してて見つけたの。私は退屈な子供だった。この道をずっと歩いて行ったら、何処に出るのかな?と思って歩いてたのね。そしたら、家の前に椅子が置いてあって、座ったの。そしたら、店のおじさんが出てきて、―俺はお兄さんだと言われたっけ?― 入っておいでって言ってくれて、サンドイッチを食べたの。美味しかった。」
    「そうか。おじさんって、アレク?」
    「そうよ。お店を出た後、ニコルも見つけてわ。」

    「まるで君は僕と出会う運命だったみたいだね。」
    と驚きとも関心とも付かぬ微妙な表情でアルは、クリスを見た。


    「もう一度だけ、言っても良いかな?」
    「何?」神妙な顔のアルにクリスは言った。

    アルは、真剣な目をクリスに向けた。
    「君や君のご家族に対して僕の家族が失礼なことをしていると想うととても辛い。でも、これだけははっきりさせておきたくて。僕が君を想っている事が迷惑だったら、断ってくれて良いから。」
    クリスは、アルの言葉を聴き逃すまいと視線を合わせる。
    「僕は周りの者が思うほど出来が良いわけでも起用でも無いけれど、今の僕にとって大切な君の幸せの一部になれたらなぁと想う。クリス、これから僕と結婚を前提に付き合ってください。」

    「はい。」と、しばらくしてクリスは応えた。

    *
    室内から見える窓の外の景色は、
    雲の切れ間から覗く、太陽の光に照らされて
    降り積もった雪は、白銀に輝きだした。

    「クリス、寒くない?」
    「ニコルが傍に居るだけで、温かいの。」
    肩を抱いていた手で、クリスの髪をかき上げた。
    二人は見つめあう…

    優しい時は、静かに流れ往く…

    --------------
    <ツブや記>
    やっとこやっとこ、
    気持ちの区切りをつけられて
    良かったね…ニコちゃん(笑)

    ややこしいですが、ニコル=アルでございます。
    流れ的に、今後ニコルと彼を呼ぶ人は限定されると想いますが(笑)
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      | 2009.08.12 Wednesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |