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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 73
    22:21
    // 白いレール shiroi re-ru //

    『使える時間は、十分に使えばいいのよ。』
    その言葉の意味するものは――

    *
    ハミルトンは、アルが作成したレポートに目を通し、
    丁寧に、アルに向き合う。
    ここの辺りは、こういう風にも考えられる、とか
    この表現は、とても宜しいですね、とか。
    新たにやりたいと思っている事を口にすると
    旦那様に相談されてはと、返されたり。
    どんな場面でも的確な指導をする。

    「ハミルトン先生。」
    「どうしました、坊ちゃま?」
    「『使える時間は、十分に使え。』とは、どういう意味だと思われますか?」
    疑問を口にする。
    「そのまま、で良いでしょうね。アルベルト様の事を考えて言うならば、焦る事は無い。必要だと思うことは、決められたその時間を十分に活用する。それが後に役立つ。と言うことかもしれません。…ところで、何方のお言葉ですか?」
    ハミルトンは、慎重に言葉を選んだ。
    「エメラルダ様からね。」
    「……もしかしたら、お勉強を早く切り上げてしまおうと思ってらっしゃるのですか?」
    「そう思っていたよ。でも、やりたいことも増えてしまって。」
    「ならば、許される時間内で、何かに繋げて行く事も肝心でしょう。一旦社会に出てしまうと、そのような時間はなかなか取れないものでございます。旦那様のお後と言うことなら尚更難しい事かと。」
    返す言葉が無い。
    「この問題は、宿題にしておきましょう。」
    とハミルトンは言った。

    **
    コンコンコン、とアルは練習室の戸を叩いた。
    「フラン。」
    「何、お兄様?」
    フランはピアノの手を止めた。
    「リビングにもクリスの姿が見当たらないけど、知らない?」
    「うーんとね…お母様と一緒だわ。」
    アルの視線に嘘は付けない。
    「どうして?」
    「我が家のことを知ってもらう為かな?」
    「早急だね。返事も貰ってないのに。」
    ハァと溜息をつく。

    「お兄様、今お暇?」
    「暇じゃないとは言えないな。ここに居るわけだし。」
    と、ピアノの前に置かれたスコアを見る。
    「アドバイスして欲しいの。ここの所上手くいかなくって。」
    「それじゃ、一度弾いてみてくれる?」

    *
    「父様、いいですか?」
    とアルはノックをして、父の書斎に入る。
    「何だ?」
    とハインツは顔を上げた。

    「彼女のことです。」
    とアルはハインツの机に進み寄る。
    「クリスティーヌ譲の事か。決まったのか!?」
    「早急過ぎます、父様も母様も。早く返事が欲しいからと、親元から無理やり連れて来る事なかったじゃないですか。彼女は、毎日辛そうです。笑顔が減りましたよ。とても残念なことです。そろそろ何とかしてください。」

    ハインツは、普段と違う強い口調の息子を見た。
    「そうか。お前も苦しいということだな。でも彼らは承知の上で、私に預けた。ただ娘の幸せを願って。トマスが何と言ったか知らないが。ジョーも私も良いパートナーを決め、アルベルトにより良い道が開けることを願っている。もうクリスティーヌ譲の事はお前自身の事と考えて行動すべき時期ではないのか。」
    「勝手な事を言わないでください。返事を貰うまでは静かにして置いてあげたいんです。だから…」
    アルの感情は高ぶる。

    「お前の言うことはわかる。だが、歯車は動いてしまった。私達は、本気だ。クリスティーヌ譲は結婚に対しても不安があるだけで、気持ちはお前と同じだ。目を見ていたらわかる。お節介かもしれないが、互いに想い合っているなら、助け舟を出さなくてはならない時も有る。」
    選択の余地は無いとはっきり言われてしまうと、アルは何も言えない。
    「お前のやりたい事の中に、彼女にしてやりたい事も描いておけ。それが、彼女の幸せに成り、お前の幸せにも成る。」

    *
    「領主の言葉は、絶対でなければ成らない。なぜならば、領内の者皆が路頭に迷う。間違った決断をしないように努め、皆を導く。全ての者達が、良い方向に進めるように。雪の上に、目に見えない白いレールを敷いて行くようなものだ。私に代わる人間と成るには、皆を幸せにする覚悟がいる。再度訊こう。それでもやると言うのか。出来ないと言うのか、どっちだ?」
    ハインツは、真剣だった。
    やる、と言う以外の言葉は無い。

    「覚悟出来ないのだったら、止めてしまえ。会社は、会社を盛り立てて引っ張っていける者を育てれば、回ってゆく。中途半端な考えの者がトップに立つと、信用も業績もあったものじゃない。今やりたいと思ってる全てをやり尽くしても、またやりたい事は増えていくだろう。そういう事は遠慮していたら、何時まで経っても手に入れられない。お前が臆病だと、人に勇気も希望も与えられない。手に手を取って進むべき事もあるだろう。お前の幸せは、私のものじゃない、お前のものだ。お前が決めた事を貫くと言うのなら、手を貸し、見守る。それがどんな事でも、そうすると私は決めている。……どんな事でもやってみろ、エーメにも言われただろう。……それに俺は、自分勝手なだけじゃない。家族の幸せも願っている。お前は、どうなんだ?」

    --------------
    <ツブや記>
    画面が黒くて、すみません(笑)

    冬季休み中の出来事は、もう少し続きます。
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      | 2009.08.06 Thursday |   ・// N // | - |

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