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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 72
    22:15
    // 白い吐息 shiroi toiki //

    ミッターバード駅から再び列車に乗り込む。
    クリスを帰さないまま、レークノースウッドに向かう。
    寒冷地行きの列車は、
    冬季の運行本数は天候に左右されるためかなり少ない。
    中央行きの列車と違い、乗客も疎らだった。

    両親と僕らは、別々の個室コンパートメントに分かれた。
    ここ暫く顔を合せていたが、大人達と離れた分
    気持ちゆったりと、話が出来た。
    フランとクリスの会話に耳を傾けながら、
    二人の向かいのシートに居る僕は、窓にもたれ目を閉じていた。

    「何だか、肌寒くなってきたみたい。」とクリス。
    「曇が拡がってきたせいね。アル、寒くない?」とフランが。
    返事が無い、とアルにもブランケットを胸から掛けた。

    *
    ウォーターローゼ駅で降りる。
    と、白いものが空からゆっくりと落ち始めた。
    「冷たい。」
    「雪だわ。」
    「今夜は、冷え込みそうね。」


    **
    室内では、暖炉に火が入れられていた。
    客間棟に一人では寂しいだろうと、本館の一室に案内された
    クリスは、荷を解き一息ついた。

     シュクール家と関わりだして、ペースが狂う。
     それまでは、のんびり自由にやりたいことだけしていたのに。
     彼を見かけてから、少しずつ変わってたのかもしれない。

      初めは、退屈な時を潰すのに必要だった
      好奇心を友に、彼の姿を追った。
      彼から声を掛けられるようになって、求められて
      しあわせ、と言っても良い位
      だけど… 

       シュクール家の人々には、悪いイメージは無い
       けれど、
       堅苦しいものが、纏わり付く。

      早く答えを出してしまえば、
      楽に成れるかもしれない。
      或いは、その逆で苦しいかもしれない。

     一人の時間になると、考えてしまう。
     だから、
     一人にしないでよ…… ニコル。

    **
    「坊ちゃま、お帰りをお待ちしていました。」
    シュクール家の家庭教師が声を掛けてきた。
    「またよろしくお願いします、ハミルトン先生。」
    「はい。明日お部屋に伺います。」
    子供達がインターグレに通う間も
    ハミルトンは自宅待機していて、
    当主の一言で、館に戻される。
    アルは、年老いたハミルトンの背中を見送った。

    *
    部屋のドアの内側から、鍵を掛ける。
     こうしておけば、彼女達もルールを破らなくて済む。

      ちょっと疲れたかな?
      この所、休む暇も無く、色んなことが待ち受けていた。

    誰にも見られていない、気を抜くと段々力が抜けていく。
    上着をソファに脱ぎ捨てたまま、ベッドルームに直行する。
    広いベッドに横たわり、空を仰ぐ。
    天井に穴が空いているわけ無いので、視覚的に何も見えやしないが。
    目を閉じて、耳をそばだてる。

     「……が好き。」と微かな声で口にしてみる。
     まだ愛と呼べなくても…
     それが、僕の真実。
     君を想うだけで、こんなにも熱い。
     今すぐ、君を抱きしめたい。

    彼女の事を想うと気持ちが高揚してきて、
    気持ちを落ち着かせるために、外に視線を移す。
    グレーがかった雲が空を覆う。
    今にも… !!

    *
    何かが目を掠める。
    白いもの? いや、見覚えが有る。
    チラチラと舞うように降ってくる。

    「雪…か。」

    どおりで寒いわけだ。
    そこここに舞い散って、地の上に消え、
    また、舞い降りて、地の上に積もる。
    国の中で一番寒いレークノースウッドは、
    再び、白く色づくだろう。

    **
    コンコンコン。
    「クリスティーヌ、入るわよ。」
    というフランの声に気持ちを入れ替える。
    「どうぞ。」私、いつも通りの顔でいるかしら
    とさっとミラーに移る顔を確認する。
    フランはカジュアルな服で、クリスの前に立つ。
    「冷えてきたけど、寒くない?」
    「大丈夫。クローゼットのものお借り出来ているから調整できるわ。」
    「そう。なら良かったわ。外がかなり暗くなってきたようだから、今夜は積もるかもしれない。だからいつも以上に暖かくしておいてね。」
    「うん。ありがとう。」

    「もうすぐ12月も終わるわね。」とクリス。
    ソファに二人腰掛けて、会話する。
    「こんなに長い時間一緒に居るのも不思議。寮では当たり前だけど、プライベートなのですもの。フランソワーズは何時だって変わらない、その事が嬉しいわ。」
    「私もよ。クリスティーと居ると安心なの。私達、上手くやっていけそうね。」
    そうね。と言って、うふふと笑う。

    コンコンコン、とノックの音がして
    「失礼致します、クリスティーヌ様。」と家の者の声に
    「何かしら?」とフランが答える。
    「お嬢様、こちらでしたか。お探ししておりました。奥様が…。」
    「わかりました。すぐ行きます。」とフランは退室した。

    *
    窓辺に立って、外の様子を窺う。
    一度止んでいた雪が、再び降り始めたらしい。
    窓からは、麓の景色を一望でき、館の一部も見える。
    見える部屋の殆どは、カーテンがひかれていて中は見えない。
    部屋の明かりが漏れている部屋を見つけて、
    見てみると、窓際に人影が映る。
    あれは… あのシルエットは… と、目が釘付けになる。

    --------------
    <ツブや記>
    「自分家だと思って」と言われても、きっと落ち着かないだろうな。
    ハインツ連れ回し過ぎです(笑)

    冬季休み中の出来事は、もう少し続きます。
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      | 2009.08.01 Saturday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |