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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 65
    21:50
    // 本当の気持ち hontou no kimoti //

    彼女は、戸惑っていた。
    「ニコル…」
    「ごめん、突然過ぎたね。」
    「嬉しいの…でも、怖くって。」
    「ありがとう。…返事は待つから。」

    寒さで、身体が震える。
    クリスの手を取って、明るい日差しのある庭を黙々と歩く。

    「お嬢様、お探ししました。アルベルト様。準備が整いました。ダイニングへお越しください。」と、庭に居る二人に、メイドが声を掛けた。


    「アルベルト君、こちらにお掛けなさい。」
    トマスの指示に従う。
    「お待たせして、すみません。」
    「こちらこそ、悪かったね。食事が済んだら取り戻させてもらっていかな?」

    一同が席に着くのを確かめてから、食前のお祈りを捧る。
    午後からの作業が順調に運びますようにと。


    「クリス、見送れないから。シュクールさんに粗相が無いように。」
    「はい。行って参ります。」とクリス。
    「いってらっしゃい。帰ってきたら話聞かせて。」と僕。
    「わかったわ。ニコル後でね。」

    *
    3階奥の部屋に案内され、用意した荷物から必要な物を持ち出し、
    同じ階のトマスの書斎に入る。

    「リッチモンドさん、よろしくお願いします。」
    「掛け給え。…それは、課題か?」とトマス。
    「『見通す』という講義がありまして、その課題で『今後10年の見通し』というものの下書きです。」
    「どのような事を書いた?」
    「まず、自分の事について書いてみました。他にも特定の出来事についても言えるだろうし。考える余地がまだ有りそうなんです。」
    「そうだね。…例えば、ハインツの会社の10年とかはどうだ?」
    言葉に窮する。
    「もしかして、君の携わる事業を知らないのかい?
    それは、困ったね。詳細までは知らないが、公表されている事業をざっと言っておくよ。―― 」
    トマスの説明を聞きながら、メモを取る。
    「…こんな、感じでいいと思う。」


    ジリ リリーンと電話が鳴る。
    「やぁハインツ。よろしく頼む。……悪いね、察してもらって。こちらからも蜜に連絡を入れさせてもらう。じゃ、また。」と受話器を置く。


    「質問いいですか?」
    「どうぞ。」とトマス。
    「貴方の会社と父の会社の関わりを教えて頂けないでしょうか。」

    「2社の10年後は、どうなりますか?」
    「……君次第かな。正確には、君の答え次第だよ。」
    和やかな空気は掻き消え、空気が張り詰めた。

    「それは…」と口火を切る。
    「その問題には、君の存在が重要でね。私の一人娘が笑うか泣くかで、当方の仕事に十分過ぎる程影響がある。という事さ。」
    「本当ですか!」
    「婚約無くば、将来なし。…というのは大袈裟だけど。縁は、切れる。こっちに落ち度が無くても。」

    「…ところで、どうなってるんだ。」
    「はい?」不意打ちに、驚く。
    「約束だよ、家の娘との。」

    *
    「覚悟はしていましたが、
    こんな風に聞かれるとは、思いませんでした。」
    「そうか。意外と奥手なんだな。二人揃って…」と、トマス。
    「どういう意味です?」
    「そういう意味さ。決める時はバシッと決めないと、チャンスの尻尾はつかめないぞ。と…やりたくないがな。」
    「そうおっしゃらないでください。」
    ハハハとトマスは笑った。


    「お茶をお持ちしましたわ。」とセレナ。
    「お帰り。もうこんな時間か。君も掛けなさい。」
    とトマスは隣を指差した。
    「失礼しますね。」と僕に。
    「進んでいますか?」
    「ヒントを頂けましたので、下書きを作り直します。」
    「貴方の方は?」
    「教えるのは、やはり苦手だよ。」

    *
    「君に報告が先かな。彼は、今日プロポーズしてくれたそうだ。」
    「良かったですわね。」とセレナ。
    「良くはない。返事待ちだそうだ、困ったことに。うちのお姫様は帰してもらえるだろうか。」


    ダイヤルする。
    「ハインツ、送迎感謝する。……城に連れて帰るって?そりゃないだろ。…確かに、したそうだ。……無茶苦茶だよ。…」
    ガチャリと切れた。

    はぁ―― 
    セレナは、残念なお知らせを見て取った。
    「仕方ありませんわね。今日から息子が出来たからさびしく無いじゃないですか。」
    「俺の子供じゃない!」
    「そのうち、お義父さんと呼ばれるんじゃありませんの?」

    *
    「アルベルト君、君には良い知らせかもしれない。」
    とトマスの話しを聞いた。
    「言い出したら聞かない所が有るので、申し訳有りません。
    一体どうして、城に?」
    「シュクール家の教育方針らしい。」
    僕には、二の句が継げなかった。

    夕食のお祈りが済み、食卓に着く。
    気まずい雰囲気の中、セレナが気を使って男達に話し掛ける。
    が、重い空気は取れずに、食事は終わった。

    トマスは、さっさと引き上げた。
    「我侭言ってすみません、少しピアノを触ってもいいでしょうか?」
    「好きなだけ、どうぞ。私達は部屋に戻るから。」とセレナ。


    ポロポロ ポロロン。
    這いつくばるように、音が重く圧し掛かる。
    このままではいけない、と分かっていても
    拭えない わだかまりがある。

    今日は、何という日だろう。
    明日から自分はどうすべきなのか。

    今日一日で一番幸せな出来事も思い出す。

    ちょっぴり寂しい夜。
    君が隣に居てくれたらいいのに。
    そしたら、
    君に僕の想いの丈を伝えよう

    君の事が 誰よりも 一番好き と…


    --------------
    <ツブや記>
    『フランフラン』の音のモチーフを作り、エレクトーンで弾いています。
    その時々で、曲のメロディーがなかり変化してしまう(汗;
    それが、悩みでも有りますが、楽しく弾いています(笑)
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      | 2009.07.14 Tuesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |