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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 64
    22:18
    // 秘められた決め事 himerareta kimegoto //

    「では、明日出直してきます。」とアル。
    「待ってるよ。」とトマス。

    お暇の挨拶が済み、車に乗り込む。

    「アルベルト、明日も行くのか?」とハインツ。
    「はい。勉強を見てもらえることになって。」と、アル。
    「そうか。ご迷惑にならないようにしろ。」
    「はい。」

    「フランソワーズ、明日の予定は?」とジョー。
    「今のところは無いです。お母様。」とフラン。
    「クリスティーヌさんを誘ってもいいわね…」

    屋敷に戻って、部屋着に着替える。
    明日、クリスの家に行けるというのに
    僕は、クリスに会えるだろうか?

    *
    「ジョー、車はこちらから出すと伝えてくれ。」とハインツ。
    「はい、あなた。」
    ジョーが、受話器を取り、ダイヤルを回した。
    「おはようございます。シュクールです。……昨夜はお招き有難うございました。……今日も息子がお世話になります。…泊まりの用意をしてですか?…是非にと?…有難うございます。伝えます。…奥様、もう少しよろしですか?…貴女とお嬢様をアフターヌーンティーにご招待したいのですけれど、如何かしら?………楽しみだわ。2時に当家の車が迎えに参ります。…お待ちしております。」

    「ジョー、私が行く。」と言ってハインツはアルの部屋をノックした。
    「リッチモンド氏から、泊まってくれと言ってきた。すぐに準備を。
    それから、私も同乗させてもらう。そのつもりで。」

    「トマス、世話を掛ける。ところで、今いいかい?…」
    ハインツは、電話の向こうのトマスと会話した。

    *
    「いらっしゃい。アルベルト君、良く来てくれたね。」とトマス。
    「お世話お掛けします。」と僕。
    「こんにちわ、ニコル。」とクリス。
    「やぁ、こんにちわ。」と、微笑み返す。
    「クリス、アルベルト君をリビングに案内して。私は、後から行く。」
    「はい、パパ。」

    互いの目が合って、クリスは目線を少し落とす。
    「こちらへ、どうぞ。」
    開け放たれた玄関に足を踏み入れ、リビングに通される。
    「ありがとう。これ貰ってくれる?」と、包みを手渡す。
    「何かしら?開けてもいい?」
    「どうぞ。昨日渡しそびれてしまって、ごめんね。」
    サイドテーブルで包装をとると、薄布で出来た花飾りが出て来た。
    「綺麗。…これって、ニコルが昨日着てたスーツのチーフに似てるわ。」
    「良く分かったね。君に似合うと思って。」
    「ありがとう、大切にするね。」
    「喜んで貰えて、嬉しいよ。」と言って、クリスの頬にキスした。
    そして、念のためクリスに聞く。
    「ねぇ、今日は出掛けるの?」
    「うん。貴方のお母様のお誘いだから、行くわ。」
    「そう。(……残念だ。)」
    「お昼までは居られると思うから、一緒に居ましょう。」

    *
    「ハインツ。君の…」トマスの言葉をハインツが遮る。
    「では、こちらもお嬢さんをお泊めしよう。いいな。」
    「……分かったよ。お互い様と言うことか。」
    トマスは、約束に無い余計なことをしてしまったと悔いる。
    「奥方は、ちゃんと送る。家の車で。
    それから…君の気が済むまで預ける。返す時に連絡くれたら良い。」
    ハインツを怒らせるのは都合が悪い、と渋々条件を飲んだ。

    「後程、迎えに上がる。息子をよろしく頼む。」
    玄関先に止まっていた車は、発進した。


    セレナは、戻ってきた顔色の悪いトマスを見た。
    「あなた、どうかしたの?」
    「いや、何でもない。クリスの宿泊用意を。」
    トマスの言葉に、セレナは驚く。
    「どういうことですの?」
    「すまん、私が悪いんだ。」
    トマスが成り行きを話す。トマスの手にセレナの手が重なる。
    「起こってしまった事は、仕方ありませんわ。
    お約束を出来るだけ早く済ませましょう。」
    「ああ、そうだな。」
    「気分転換に、お茶でも用意しましょうか。」

    *
    ドア端を叩く音がした。
    「アルベルト様、ようこそ。」とセレナ。
    「お世話になります。リッチモンドさんには、私の為にお家族との時間を割いて頂いて申し訳ありません。お心に感謝しています。」とアル。
    「主人は、午後からにしようと申しております。」
    「了解しました。」
    「私達は、ランチをご一緒した後。出掛ける用意に入ります。私は支度がありすので、失礼します。」とアルに言い、
    「クリス、後はお願いね。」とクリスに小声で言ってウインクを送った。


    事情は分からないが、二人の時間が出来たのは嬉しい。
    でも…何をしたらいいのか?
    目と目が合って、急に胸が高鳴る。
    彼女の方が耐えられなくなって、目線を外す。
    「あの…」と彼女。
    「何?」と僕。
    「お庭に出ませんか?」
    いいね、と彼女の手を取ってリビングを出た。

    *
    「寒くない?」
    「大丈夫です。」と彼女。
    シンボルツリーの下のベンチは木陰で、コートを羽織っていない分肌寒く感じられた。
    「君の手、冷たくなったみたいだよ。」と両手で彼女の手を包む。
    「もっと近くにおいでよ。」と二人寄り添い、彼女の肩に手を添える。
    体温が伝わってくる。ドキドキが止まらない。
    「ねぇ、クリス。」
    「なぁに?」
    「僕は、君の事好きなんだけど。君はどう思ってる?」
    「私も好き、貴方のことが。」
    「そう…」
    僕は彼女を抱き寄せる、彼女は目を閉じる、唇を重ねる。

    心の何処かで判っていた答え、一つ幸せな事が増えた。


    欲しいもう一つの答えを、貰えるかどうか、と少し躊躇う。
    「私の顔に何か付いてる?」と彼女。
    「君は、気付いてる?」彼女は、きょとんとした。

    「パーティー後から、急に親同士が仲良くなった事。」
    「そうね、どうしてかしら?」
    「多分、僕のせい。父は白黒着けたがっている。僕が跡取りだから。」
    「えっ?」
    「君には失礼だけど、僕達の様子を見ていると思う。君の父上もね。」
    「本当なの?」
    「僕には、そうとしか思えない。毎日通える程近くに居るのに、急に泊りが決まった。君はそうじゃないといいけど…」
    「何か複雑ね。」

    暫くの沈黙の後、意を決する。

    「クリス、僕のパートナーに成ってくれないか?」


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    <ツブや記>
    誰にも『秘めたる思い』は、在るわけで。
    牽制球の投げ合いです。(笑)
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      | 2009.07.13 Monday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |