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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 62
    22:51
    // 音にならない音 oto ni naranai oto //

    列車は、シュンシュン音を立てながら走る。
    コンパートメント内は、
    暖を取っているので、暖かい。

    年末は、席が取りにくくなるからと
    チケットを予約しておいた。
    が、2等席は満席で、
    早い日の早い時間帯、
    料金の高いボックスになった。

    予定を切り詰め、
    やや寝不足な状態で乗り込んだものだから
    いつの間にか、寝入ってしまった。


    ミケールを後にして、
    どれくらいの時間が経ったのだろう。
    目覚めた時には、
    車窓から見える景色は変わっていた。


    *
    バックの中から手紙を取り出し読み返す。

    「アルベルトへ。
     その日は、サウスシュテディに居る。
     そちらへ、来るように。
     乗車する列車に合せて、駅に迎えを出す。
                     父より」


    コンコンコン、と車掌がドアを叩く。
    「お客様。まもなく、モーガン駅に到着致します。
    ご準備をお願いします。」
    「分かりました。」
    下車準備に取り掛かる。


    列車が駅舎に入る、ホームは降車したばかりの人々で溢れていた。
    タラップを降りる、とすぐに待ち人を見つけることが出来た。

    「お兄様。」フランの声。
    「フランも来ていたの?」
    「お母様も待ってるわよ。」
    「車は、来てるの?」
    「あちらに、待たせてあるわ。」
    「じゃ、行こうか。」

    トランク片手に、改札を出る。
    フランの歩みに合せて、往来を進む。

    *
    父のお抱え運転手のレオナルドが、さっとドアを開けた。
    「アルベルト様、お帰りなさいませ。館までお供致します。」

    このサウスシュテディは、父の仕事の拠点でも有り、
    ささやかな住まいを構えている。
    車は、目抜き通りを抜け、曲がりくねった上り坂を行く。
    来た道を振り返ると、駅や街が小さく見える。
    坂を上りきると、港が一望できる高台に出る。
    そこに、シュクール邸は建っている。


    館の入り口に、車が滑り込む。
    執事のホフマンが、右手ドアを受け持つ。
    「お帰りなさいませ、アルベルト様。」
    レオナルドが、左手ドアを開ける。
    「どうぞ、フランソワーズ様。お疲れ様でございました。」

    「アルベルト、お帰りなさい。」
    「ただいま、母様。」
    軽く抱き合い、挨拶のキスを交わす。
    「フランソワーズ、ありがとう。」
    「お役に立てて良かったです、お母様。」

    *
    リビングに入ると、父が待っていた。
    「ただいま帰りました。」
    「お帰り、疲れてないか?」
    「はい。」
    「今夜は出掛ける、そのつもりで。」
    「どちらへ?」
    「行ってのお楽しみ…そう怖い顔するな。
    リッチモンド氏のディナーに呼ばれている。行くだろう。」
    反応を確かめるように、父が僕を見る。
    行かない訳無いです、そんな念押し不要ですから。
    「テーラーを呼んでいる。適当なのを見繕っておけ。
    …顔色が冴えないな、夕刻まで休むか?」
    「そうします。」

    テーラーは、採寸を終えると、持参のスーツを取り出した。
    「こちらから、お選びいただいてよろしいでしょうか?」
    数十着ある中の1着を選ぶ。
    「試着されますか?」
    「頼みます。」
    テーラーの用意した姿見に、スーツ姿が映る。
    「これに合うチーフはある?」
    「同系のお色目か白になります。」
    とテーラーがチーフをテーブルに並べる。
    「これと白を付けて。」
    透けた色を白と重ねて胸ポケットに挿す。

    *
    身体を休めるだけで良いかと、
    ベッドに横たわり、目を閉じる。
    が、眠気はなく、休みにすべき事を考える。
    課題の数と、やっておきたい事…

    家族との関わりも、自分達の周りに居る人達も、
    大切にしなくては、いけない。
    父との約束の一つだから。

    すっきりしない…
    もやもやとした心のままでは、出掛けられない。

    部屋の片隅のアップライトが目に入る。
    ちょっと、気分転換…できるかな?


    「ん?」
    新聞を広げていた手を休めて、ハインツは目を閉じた。
    ピアノの音が辺りを支配する。
    心のピアノで連弾し、応援する。
    いっぱい悩むといい、今なら時間は君だけのものだ。

    --------------
    <ツブや記>
    いけない父ちゃん妄想が私を支配する(笑)
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      | 2009.07.11 Saturday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |