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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 59
    20:48
    // 舞台の裏表 butai no ura omote //

    ヴァイオリン、フルート、ピアノの演奏が始まった。
    それぞれの音は繊細かつ明確で
    思わず息を止めてしまう程、呼吸がぴったり合っている。
    次々に繰り出される独奏のパートも
    各楽器の良さを十分に引き出され、人々を楽しませる。
    トリオの手が止まり、場内に拍手の嵐が巻き起こった。

    トリオの目と目が合う。
    やったね、僕達。
    ああ。と、心のやり取りをする。

    一旦舞台袖に引くが、拍手がまだ止まない。
    やるか?
    うん!と心を決める。

    カール、ミラ、アルの3人は、再び礼をした。
    調弦をざっと済まし、アンコールに応える。

    奏者の弓を持つ手が動き、弦が振るえだす。
    そこには、静かなで物悲しい空間が広がる。
    それに重なるように、カッコウのような囀り。
    さわさわと湖の湖畔が揺れる。
    そんな情景へと導かれていく。
    永遠だった静かな時が終わる。

    沸き起こる拍手。
    客席の一番前に居た担当教授が、何か合図を送った。

    ダーンダダーン。
    突然、複雑な和音が響き、アルの指が激しく左右に行き来する。
    それをきっかけに、カールがミラが続く。
    これ以上無いというくらいの大音量で、辺りを制す。
    席を移動中の者も足を止めた。

    激しい情熱の中の強さと弱さ。その若さ故の過ち。喜怒哀楽。
    何もかもひっくるめた感情をぶつける様に。
    指を動かしているという感覚は既に無く、
    互いの音を身体に共鳴させ、体現する。
    吐く息の一つ一つが音になる。

    そして、静寂が辺りを包む。

    こうして、最後の演奏組は、拍手喝采のうちに幕を閉じた。

    *
    気持ちは高揚していた。
    「僕達最高だったね。」とミラが口を開く。
    「当然さ。」と鼻高げにカールが。
    「君達は素晴らしかった。」とアル。
    「何言ってるのさ、ボ・ク・タ・チだよ。」とミラが笑う。
    「素直になれよ、アルベルト。」と、カール。
    「ああ、そうだね。ありがとう、カール、ミラ。」
    と言った口を押さえ、アルベルトは身構えた。

    「やっと仲間になれたかな?」とカールの方を見ながらミラが言い。
    「まだ、認めちゃいない。」とカールが呟く。
    「もういいじゃん。素直になろうよ。さあ、右手を出して。」とミラ。
    アルは恐る恐る手を伸ばし、カールは嫌々手を出した。
    ミラは、二人の手をそっと繋ぎとめた。

    *
    「僕、何か飲み物買ってくるから、待ってて。」
    二人は、控え室に取り残された。

    チュンチュン。小鳥の囀りのする窓辺から、
    窓枠にもたれ、話すでも無く外を見ていた。
    「なあ、アル。覚えてる?」とアルの方を向かずにカールは続けた。
    「初めて会った日の事。僕は、慣れない環境で、直ぐに友達が出来て嬉しかった。何でも話せるし。いつの間にか、君の事は何でも知ってると思っていた。あの時、君に秘密があってビックリした。でもそれは素敵な秘密だと思って話すと、君は口を閉ざしてしまった。悲しかったよ。僕は君と話したいのに、君はどんどん遠くへ…気づけは、君はここを去っていた。別れも言わずに。その時の僕の気持ちが分かるかい?」
    「…いや。」伏せ目がちなアルは、掠れた声を出した。
    「悔しかった、こんなに近くに居るのに君の力になれないことが。
    だいぶ日が経って、君は休学だと知った。なのに、何時まで経っても帰って来ない。だんだん君の事、許せなくなった。」
    「…すまない、カール。」
    「君の事、本当に嫌いになれたら良かったのに。居ると分かったら、いつも君を追いかけていた。ミラにも言われたけど、自分でも馬鹿だと思う。」
    「そんなことない。馬鹿なのは僕のほうだ、自分で勝手に君に嫌われたと思い込んでいたのだから。僕は、また現実から逃げた。叔父の世話になって、心を取り戻すまで、自分の殻に篭っていたんだ。ちゃんと前を向いて生きなきゃいけなかったのに…。本当は、もっと君の近くに居たかった。」
    「そうか。なら、ちゃんと言って欲しいな。ただいま、って。」
    肩が隣り合わせに立っていた身体を起こし、互いの目を見る。
    「ただいま。」とアルが言い。
    「おかえり。」とカールが言い、肩を抱きあった。
    「待ちくたびれたよ。」
    「ごめん。」

    --------------
    <ツブや記>
    季節は、秋。
    もういいや、と仲直りさせてみる。
    後半真っ黒け?(笑)
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      | 2009.07.08 Wednesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |