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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 54
    22:08
    // 内なる声2 uti naru koe 2 //

    講堂の外に見覚えのある姿を発見した。
    「アレク!」
    後輩の彼を呼び止める。
    「もうじき、部屋開きそうだけど。君、来る?」
    広い部屋に移つる。
    ハインツの情報は、有難いけど…
    「そうか。手続きしておくから。準備しておいてくれよ。」

    言い出したら聞かない、
    知り合ってから数ヶ月もしないうちに判明した事実。
    ジョー、君は騙されているよ。
    あんなヤツと付き合わなくていいのに。



    *
    コンコンコン。
    「手伝うよ。」
    部屋を移る朝、ハインツが来た。
    「これだけか?」
    僕の少ない荷物を手分けして持つ。
    廊下へ出て、最上階にある一室に向かう。

    ハインツに案内された部屋は、
    寮とは思えないくらい豪華だった。
    中は、共有スペースを挟んで、2部屋に分かれていた。
    机周りを整え終わって、
    リビングで、給仕に煎れさせたお茶を飲む。
    ここに在る備品は、自由に使っていいから
    と、ハインツはピアノを指した。

    「君は、特待生なんだろ。将来何をするつもりだい?」
    「僕は…。」
    「考えてない、とか言わないよね。」
    「…あの、自分の腕を生かせる仕事がしたい。
    けど、そんな職業無いから。」
    と、僕は弱音を吐いた。
    ピアノが弾ける、というだけでここに来たのだから。
    「仕事が無いだって?
    無ければ、作れば良い。考えてみろよ。
    僕なら、最悪でもピアノ講師位なら出来るぞ。」
    言われればそうだ。
    でも待って、講師が最悪って…
    そうか、彼の家は…
    一瞬にして、身分の違いを思い知らされた。

    書棚には、きっちり表装された本がいっぱい有って。
    自分には、無縁な難しげなタイトルが並ぶ。
    良く見ると、扉の付いた部分があり
    開くと沢山の楽典が置かれていた。
    手を伸ばしかけた時、
    「それも使っていいよ。
    他の本も読んでおくといいかもしれない、興味無くても…」
    続きを待ったが、彼は踵を返した。

    *
    パタン。
    ハインツは、自室のドアを閉じた。

    本当の気持ちが流れ出しそうになった自分を戒める。
    僕は、望んではいけない…
    でも、心の何処かで渇望しているのだ
    ずっと、音楽がやりたい。

    そのまま、ベッドに顔を埋める。

    手助けが出来ればいいと思って、
    準備して、部屋に呼んだ。
    なのに…
    アレク、君は… 選べる。
    どうしてそんなに消極的なの?

    --------------
    <ツブや記>

    若い日のハインツは、
    彼の父との約束があって悩みがあった。
    自分の気持ちに素直で居たかった。
    でも、それを隠す術も身に付けなければいけない。
    気持ちに折り合いが、まだ付いていなかった時期の出来事。
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      | 2009.07.02 Thursday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |