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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 43
    22:54
    // 館の主 yakata no aruji //

    クリスの居た部屋に近い階段をニコルが先頭に立って下りていく。
    どの部屋ももう休んでいる頃で、声を立てるわけにいかなかった。
    後一歩で外に出る、という所まで来て、
    やっと、ニコルが振り返る。
    「クリス、庭は薄暗いから、手を繋いで行こう。」
    差し出された手に手を合わせる。

    何も話さないで歩いていると、
    心臓の音が繋いでいる手まで聴こえそうだ。
    ふと、クリスは手を緩める。
    どうしたの?と言いたげに、ニコルが見る。
    初めての所で、手を離すのも怖い。
    ニコルはそれを感じ取って、クリスの手を自分の腕に置く。
    「大丈夫、僕がついているから。」
    頷き、再び歩き始める。

    さっきまで遠くに見えていた灯りが、大きく見えてきた。
    「あそこまで、行くから。足元に気をつけてね。」
    ニコルの優しい声が、怖い心を宥めてくれる。
    近づくと、建物から明かりが漏れて辺りを照らしていた。
    ニコルが大きな扉を開き、一緒に入っていった。

    入った正面はホールのようになっていて横長のステップがあった。
    外から良く見える左側にグランドピアノが有る。
    こんなところにもあるのね、とクリスが呟いた。
    「話すより、何かを聴きたい? 君が望むなら…」
    ううん、と首を振る。

    *
    そっと、組んだ手を離す。
    「アルベルトの館にようこそ。どこで、話そうか。」
    ホールの照明を少し落として、窓際のソファに並んで座る。
    ボツンポツンと有る庭の照明は、ぽんやりとその周りの樹々を照らす。
    目を凝らしても、外の景色ははっきりしない。
    外を眺めながら、隣に居るお互いを強く感じる。

    窓の遠くに見える明かりは、さっきまで居た迎賓館。
    パーティーを開いたのは、シュクールの館。
    今、君が居るのは、僕の館。
    と、さり気なく口にする。

    何か話さなくては、と思うがなかなか口に出来ない。
    右手に居る彼女の肩が震えているので
    立ち上がり、自分が羽織っていたストールを掛ける。
    「ありがとう。」
    「ごめん…寒い?」
    「暖かい。」

    「もう遅いから、そろそろお暇しなくちゃ。」
    一瞬、ニコルは不思議な顔をして、微笑む。
    「今夜は、この塔に泊まるといい。」
    と手を差し出した。
    落ち着いた華やかさの有る色味のホールの階段を上る。
    廊下を歩く、幾つも部屋が続く、
    奥の階段を上ると、また幾つか部屋が有り、
    明かりの漏れている一番奥の…

    「ここは一番気に入ってる部屋。好きなところに、どうぞ。」
    と、レディーファーストで部屋に入る。
    「ソフトドリンクでいい?」
    と言って、フォレストの時のようにグラスを傾ける。

    *
    置き時計が時を告げる。
    音の鳴る機能を停止し、時間を確かめる。
    「ごめん、遅くなっちゃって。2つ隣の部屋なら、使えるから。」
    と、案内する。
    「クローゼットには、服を置いてるから。合うのに着替えて。
    それじゃ、おやすみ。」
    と言って、クリスに口付ける。
    「また、明日ね。」
    とニコルは部屋を出て行く、すぐ隣の部屋がバタンと締まる。

    クリスは、寝間着に着替えてみたものの
    ドキドキと胸の鼓動が高まって、
    ベッドの上で、壁にもたれていた。

    **
    コンコンコン。
    応えが無い。心配になって、
    そっとドアを開けてみると、まだ彼女は目覚めてない。
    それをいい事に、ベッドの傍らで寝顔を見ていた。
    ふいに彼女が寝返りを打って、
    「ニコル、逢いたかった。」と寝言を言った。
    「僕も逢いたかった。」と誰にも聴かれないような小さな声で囁く。

    クリスの目が僕の方に向いた。
    「きゃーっ!」
    と耳を劈く大きな声に、驚く。
    「シィー、朝だよ。
    もうじき係りの者がやって来るかもしれないから、起きて。」

    「…夢かも。」と言って、彼女が目を閉じる。
    耳元で、「お嬢様、起きてください。」と囁く。
    彼女は、目を真ん丸見開き、見る間に真っ赤になり、
    ブランケットを被る。「見ないで。」
    「着替えたら来て、奥の部屋で待ってるから。」

    ドアが閉まる音を聞いてから、起き上がる。
    ここは通された部屋じゃないわ。
    パニック気味の自分に言い聞かせる、
    ちょっと待って、落ち着いて私…
    そういえば、ニコルについて来たんだった。

    *
    「クリス、眠れた?」
    行くと、フランがニコルの傍らで待っていた。
    「ピクニックしない?ランチもあるわよ。
    その前に、動きやすい服に着替えましょう。
    こっちよ。」
    と、部屋を出て行こうとして、振り返る。
    「お兄様も着替えたら、下で待ってて。」
    やれやれ、返事も聞かずに困ったものだ。
    と思いながら、支度を始めた。

    --------------
    <ツブや記>
    ほんとは冷静じゃいられないけど、フリをする。
    あやしい方向に行きそうなの。
    そこんとこ、90度位曲げてみました(笑)
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      | 2009.06.21 Sunday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |