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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 33
    20:19
    // 螺旋 rasen  //

    夜露が樹々に残り、朝霧が辺りを包む。
    湿とりとした、肌寒さで、目覚める。

    半開きのカーテンを開けると、
    窓の外の遥か向こうにある塔が見える。
    あんなのあったけ?
    5年振りの朝だからか…
    後で、確かめてみよう。

    *
    コンコン。
    「おはようございます、アルベルト様。
    お食事の用意が整いました。」
    と執事が告げる。
    「みんなは?」
    「ダイニングに向かわれました。」
    「なら、僕もそちらで。」

    執事が戸の向こうに消え、
    服を着替える。
    ふぅー
    元々の暮らしって、窮屈極まりない。
    今更、変わりようもないのだろうけど。
    ロックシティの習慣に染まり過ぎたのかもしれない。


    *
    白いテーブルクロス、食卓を彩る花、
    寸分違わずセッティングされた席。
    父の向かいに母とフランが居て、
    父の隣に座る。
    揃ったのを合図に、給仕が配膳する。
    暖かい料理と飲み物、サラダ…
    日常のひとつ…なのに感覚が鈍い。
    感覚を思い出さなくては、慣れなくては。

    「アル、どうかしたかい?」
    考えに浸っていた僕に、
    怪訝そうな父の目線が向けられていた。
    「いえ、なんでもありません、父様。」
    やっとナイフとフォークを取った僕に言う。
    「晴れ間が出てきたら、付き合いなさい。」
    「はい。」
    「お父様、ずるい!」
    とフランが膨れっ面になる。
    「駄目か?…私の休みは短い、優先させて貰えないかな?」
    母が妹を嗜める、妹は渋々「はい。」と言った。

    *
    山の天気は、変わりやすいというが、
    空の雲に切れ間が現れ、霧も晴れた。

    父は、テラスで本を読んでいた。
    僕が来たのを確かめると、先に歩き出した。
    後からついて行く、
    エントランスの円形広場を望みながら回廊を進む。
    仄かに甘い薔薇の香が漂う庭を横目に
    次の建物も抜ける。
    見渡す限りの野原がある、
    視界ギリギリの所に厩が見える。

    馬に跨って、ゆっくり丘を下る。
    樹々の間から、水音が聞こえ出す。
    小川にそって道が出来ている。
    しばらく行くと湖に出た。

    *
    「レークノースウッド……よく言ったものだ。」
    休憩用のログハウスで珈琲を飲んでいた。
    「はい。」
    彼はカップを置き、僕を見た。
    「帰ってきてから、「はい」ばかり言ってるな。
    どうしたんだ?」
    「…いえ。」
    「また言ってる。男同士出来る話もあるはずだ、違うか?」

    「大したことじゃないです。
    ロックシティで自由に暮らしていたので、窮屈で。」
    「そうか。アレクは、自由だったか。」
    と言って、微笑む。
    「帰ってきたんだ、何とかしろ。
    出来なければ、戻ってもいい。
    俺は構わない…が、ジョーが悲しむだろうな。」

    *
    無言のまま、厩に辿り着く。
    父からブラシを受け取り、鞍を外した馬を磨く。
    手入れをしながら、もう少し付き合いなさいと。

    *
    厩の奥に進むと、城のような建物が見える。
    見上げると、朝窓から見えた塔だった。
    建物の裏手に回ると、小じんまりとした戸口があった。
    貫抜きを外し、中に進むと、
    階段が見え、螺旋を描いて上に続いている。

    コツコツ。
    石で出来たステップは、音を出し
    永遠であるように、同じ長さの違う高さを重ねていった。
    聴こえては、響き、音を出しては、消えていく。
    何かを紡いでは、手放して、存在を知らしめる螺旋。

    先に進んでいた父の靴音が収まり、
    そろそろと、待つ父の下へと。
    父は、ポッカリ空いた丸い穴から、外を見ていた。
    遠くに山並みが続き、散歩道が見え、湖が見えた。

    --------------
    <ツブや記>
    男同士の心情は、異性なだけに詳しくないわけですが;
    自分世界では、かのような関係も有り、
    ということにしてくださいますか?(笑)
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      | 2009.06.11 Thursday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |