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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 32
    16:28
    // 帰館 kikan //

    サウスシュテディのモーガン駅を前にして
    シートが埋まりだした。

    「シュクール様…ですか?」
    と突然、車掌が声を掛けてきた。
    「ぁ、はい。」
    「連絡が入りまして、席の移動をお願いできますか。」

    車掌は、個室に案内した。
    コンパートメントの入り口が開かれた。
    先客がいて
    「アル、元気そうだな。」
    「父様!」
    「掛けなさい。」
    彼の隣に落ち着く。

    「この列車に乗るって聞いて、仕事を切り上げたよ。
    お前とふたり話すのも楽しみだったから。」
    普段クールな彼の顔が綻んだ。

    「もうちょっと、席を選べなかったのか。」
    「今の私の小遣いでは、あれが精一杯です。」
    ちょっとムッときた。
    「…悪かったな。仕送りを断るからだぞ。」

    *
    ウォーターローゼ駅に列車が滑り込む。
    レークノースウッド唯一の駅に着く。
    降車客は、私達だけ。

    父の手荷物を駅に待機していた者が
    受け取り、駅に横付けされた車に運ぶ。

    「アル、馬に乗らないか。」
    「今ですか?」
    「今日は、もう遅い。晴れの日にでも行くか。」
    返事をしなくても、行かなきゃいけない
    そんな雰囲気があった。

    *
    長い緑の並木が続く路を車が走る。
    全開の窓から、ひんやりと冷たい風が入ってくる。
    ここは変わらない、少しも…

    視界が急に拡がる。
    遠くに、大きな建物が見え出した。
    もうすぐだ…

    建物は、近づくと
    防風のために植えられた針葉樹で見えなくなった。
    傍には、薔薇のアーチがあって
    そのアーチの向こうには、円形の広場
    その向こうには、母の庭…

    エントランスに車が入っていく。

    *
    ガチャ
    車のドアが開く。
    「お帰りなさいませ。ご主人様、アルベルト様。」
    その声で、顔が引き締まる。

    私達は、リビングに向かう。
    ピアノの音色が聴こえ出す。
    沢山の音の重なり……連弾か。
    戸口で、ふたりの姿を見つめながら
    どちらとも無く、曲の終わりをそっと待つ。
    隣を見ると、父の柔和な顔があった。

    パチパチ。
    余韻が収まったところに、拍手を送る。
    ふたりが振り向く。
    フランが戸惑ったような顔をする。
    「ただいま。」
    とだけ、僕。
    ピアノの椅子が弾けそうな勢いで
    フランが僕のほうに駈けて来た。
    「お帰りなさい、アル。」


    --------------
    <ツブや記>
    やっと帰って来ました。
    急に、父子の何か
    を書いてみたくなってきてしまった所です(笑)
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      | 2009.06.09 Tuesday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |