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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 08
    11:47
    // 夢の後先 yume no atosaki //

    ピアニストは、後姿のまま
    メロディーを紡ぐ。

    庶民的な夜のレストに佇む彼の黒い服は、
    軽装の客達と比べると、目立っていた。

    *
    カラン
    と開店前のレストの入り口を押し開けた店主に
    「アレク、もういいのかい?」
    と厨房を任されたコックが声を掛ける。
    「やぁ、ボブ。今日には治ると踏んでたんだがな…」
    「顔色がまだ悪いぞ。無理するな。
    派手にやっちまったからな。」
    「…すまねぇな。」

    *
    先週末のことだ。
    馴染みの客のプチパーティーがお開きになり
    大量の食器を片付けている最中
    時間が惜しい
    と、1つでも多く運び出そう
    と、ホールと厨房を行き来していた。
    その時、何かに躓いた、瞬間バランスを失い、
    おまけに近くのテーブルの角に左腕を強打。
    「!いっ、痛ぇ…」

    **
    それから、ピアノは無言だった。
    そんなピアノ弾きの存在が薄れようとしていた
    ある日のこと。

    カラン。
    「やぁ、アレク。」
    と、扉が開くのを待ち構えていたかのようにボブが言った。
    「おい、入ってこいよ。」
    と、ついてきた連れを招き入れる。
    「俺の代わりにピアノを弾いてもらうことにした。」
    「もう、弾かないのかい?」
    「当面は、な。じゃ、よろしく頼む。」
    大雑把なアレクのやり方に慣れているボプは、
    ピアニストに勝手口と使っても良い場所を教え、
    「何時から?」
    と聞いた。
    「今夜からです。…ですが、演奏だけ。」
    「演奏?」
    「あ、弾くってことです。」
    「そうか。俺は仕込があるから、また後で。」

    *
    店の前にある椅子に置かれた看板には、
    営業中の文字と、ピアノの絵が。

    カラン
    とレストの扉を開け、馴染み客が顔を出す。
    「いらっしゃい」
    とアレクが声を掛ける。
    「マスター、今夜はどうしたんだい?」
    と、彼が聞く。
    「何が?」
    「看板に絵なんて初めてじゃないか。」
    「そうでもないさ。」
    以外だと思ったのに、残念という顔をしてる客。
    「ま、リクエストあったら、言っといてくれ。」
    「いつもの…」
    と言いながら、目線はアレクの胸元に。
    「了解。今夜からピアニスト来るから…」
    「あんたのじゃなきゃ、つまらないな。」
    「そう言わずに…皆違うから面白いと思うぜ。」

    *
    アレクは、
    舞台のソデのピアノの蓋を開け、奥に引っ込む。
    「やり方は任せる。時間を見計らって出てきてくれ。
    リクエスト貰ったら伝えるから、頼むよ。
    1つ目は…」
    ピアニストは、頷いた。

    アレクは、客とやり取りしては、
    奥に引っ込んで、またホールに出てきた。

    *
    突然、ホールの照明が落ちた。
    客達は、ざわめく。
    ポロンポロンとピアノの音が聴こえだす
    そちらに目をやると、薄明かりの中に黒い服が見えた。
    ザワザワしていた空気も静まり、
    誰もが話すのを忘れたように耳を傾ける。

    「あいつ!何でこんな曲を…」
    と、客の相手をしていたアレクが彼の元へ行きかけた時
    肩をつかまれた。
    「しばらく聴こうぜ。」
    と顔馴染みの声に立ち止まる。
    「あぁ。」

    アレクの心配を他所にピアニストは、
    リクエストにはない即興をくっつけてきた。
    それから次の曲に移った。
    その後も、同じように自由に続けた。
    腕は確かで、リクエスト曲も一切の譜面も置かずこなす。


    *
    ピアニストは、無口であったため
    いつの間にか、誰も彼の声を聞かないことに慣れた。
    そして、一方的なリクエストも演奏で返されるので
    不満も無く、この店の不文律となった。


    --------------
    <ツブや記>
    おじいちゃんでないアレクに肩入れ?
    段々彼の虜になってきているような、いないような…

    昼間と夜を交互に進行するかと思っていたけど、
    今の自分の調子では、
    この店を中心に言葉が出てしまうので
    心の赴くままに、いってみます(笑)
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      | 2009.04.17 Friday |   ・// N // | - |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |