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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 292
    00:39
    292// 引き継ぎ hikitugi //

    「お先に。」
    「お疲れさまでした。」

    定時を過ぎると、局員が一人、また一人と
    仕事の区切りのついた者から帰って行く。

    「今夜は私が引き受けようか?フィーリンガード。」
    「局長。お任せしてもよろしいかしら?」
    「戸締りだけなら。」

    フィーリンガードの終わりの無い仕事を引き受けていたら
    身が持たないと、事務局長は先に断りを入れ、
    教授たちの会議に立ち会っていたジュリアスに向いた。

    「申し訳ありません。」
    「ゴードンさん、お気になさらずとも。お察しします。」
    「局長、突然で悪いですが、明朝話せませんか?」
    「私にですか?分かりました。では、皆さんお気をつけて。」
    「お疲れ様。」

    今日最終の仕事は、場所を変え行われることになり、
    局長を残し、彼らは事務局を後にした。

     *
    理事棟に入り、奥の部屋までやって来た。

    「私が確認取りたい事柄は、
    社内的な事と、個人的な事がある。聞いてくれるかい?」
    「勿論です。」


    「アルベルト、掛けてくれ。」
    「はい、ゴードンさん。」

    「どうだい?」
    「フィーリンガードさんの的確な指導で、
    事務職の入り口に立てたかと。」
    「アドリビからこちらへ研修に来た事は、どう思っている?」
    「必要だから――だと思います。」



    「それ以外は?」
    「何らかのサポートをこちらでしている、そう感じます。
    毎年の職員の査定に関わる方々の大半は、
    我社の顔触れではありませんか?
    理事についても、似通っていますし――何なのでしょう?」

    「良く見ていたね。理事については、本当の出資者だ。
    この学校を長く良くサポートしていく同志の集まりだ。
    ――この際だから、包み隠さず話すが、――
    理事会を立ち上げたのは、君の父上と彼女だ。
    その時期は、民主制に代わったばかりで、
    国はこの教育機関に歳出は出来ない、という事情があった。
    併せて、元国王家の保証は全くない状態であったんだ。
    シュクール家の当主は、
    王家の守りの要という立ち位置を崩さなかった。
    それらと、専門知識を養う機関の喪失は、
    国と国民の経済を低迷させるとも考えた。
    国の主導者の交代は、人民の希望だったけれど、
    国を動かす知恵に長けていたとは、思えない。
    国の混乱については、
    既知の事例があるから、今はこれ以上触れない。…」

    アルベルトは、ただ耳を傾けていた。

    「…理事は、誰でも成れたわけじゃない。
    貴族と呼ばれていた階級の家を根気よく、
    ハインツが訪ね、どんな細かい疑問にも答えたからだ。
    理事会は発足した、学校勤務者は居たが、
    学校経営の専門家なんて者は居なかった。
    学校資本を管理する者が要る。
    ハインツは、家の問題を置いて、この地に従事する事は不可能。
    彼は悩んだ、そして考えに考え抜いた。
    全てが上手くいく方法を、私達の前に提示した。
    全ての面倒を纏めて見、
    それぞれの立場で協力できるような態勢作りをしよう、と。
    それが、アドリビであり、1個の企業としての役割。
    簡単に言えば、こんな所だ。」

    ジュリアスは、喉を潤し、続けた。

    「彼女がここに居る理由は、聞いているかい?」
    「ちょっと待って、ジュリー。」
    「やはりな。彼は、遅かれ早かれ知る事だ。
    先に事情を知っている方が良い。
    君達の悪い癖だよ、ラフィー。
    私は、教育係が長かったせいか、お節介も嫌いでは無いから。
    任せておきなさい。」

    フィーリンガードを制して、ジュリアスは言った。

    「ここの管轄の最高責任者は、彼女だ。一任してある。
    我社の事情もあって、若い誰かを常々送り込もうとしていた。
    でもまだ彼女は、引退を考えてないと、先延ばしにしていたが、
    いつまでも甘えるわけにはいかないと、彼は判断した。
    今期は、新入社員も二人入って、良い頃合いだとね。」

    「それで、私がこちらへ?」
    「彼がどう考えてかは、知らない。
    どの部署に着いても、社の方向性に揺らぎ無い。今は、
    彼女から沢山吸収しなさい。私が言える事は、それだけだ。」
    「はい。」

     *
    「次は、個人的な事だ。
    私は先般、社を辞する事を了承を得た。
    ――後任は、決まり次第連絡するとして――
    引退後は、イーストシルバーバレイに戻る。
    サウスシュティディで君の活躍を目の辺りに出来ないのは、
    残念だが、何かあれば助力は惜しまない。
    いつでも連絡くれると良い。
    それから、――ダニエルをよろしく頼む。」

    「有難いお言葉、感謝します。
    私に出来る事であれば、協力いたしましょう。
    でも、ダニエルは、何というでしょうね?」
    「あれは、一人では大した事は出来ん。
    ちゃんと釘を刺しておくから。
    もし無礼が有れば、言って来てくれたまえ。」
    「心に留めておきます。」

    「悪いね、一方的なお願いばかりだ。」
    「いいえ、気にやまれないでください。
    私達が頂いた恩を返すには、微力ですが。」
    「有難う、お任せしよう。」


     *

    「ジュリー、決めたのでしょう?」
    「ああ、私にも事情が有ってね。」

    すっかり仕事モードから離れたジュリアスは、
    グラスを回して、氷の音を立てる。

    「息子をシティーに置いてしまうと、
    あちらが手薄になって、困るんだよ。」
    「それなら、誰が何を言っても、仕方ない事だわ。」
    「君の判断力には、痛み入るよ。」

    「いいんじゃないの。私達だって、もう若くは無いから。」
    「随分と弱音を吐くね。」
    「そうじゃ無いわ。大切なものは、手離さない事
    が一番なんじゃないかと想うのよ。遅いかもしれないけど。」
    「そう思えるなら、まだ遅くは無いさ。」
    「そうかしら?」

    「ああ。君とこうやって話すのは、始めてかもしれないね。」
    「そうだったかしら?」
    「まあ、いいさ。――ところで、君はどうするんだい?」
    「私は、いつかは帰るわよ。でも、今じゃないから。」
    「アン・ダンテは、それで平気かい?」
    「さあ、どうかしら?」


    --------------
    <ツブや記>
    Nを1から読み返しました。
    言葉違いや誤字を沢山していました(あかんヤツ;;

    2012年に書いていたこの話の下書きを見つけました。
    言葉が足らないけど、
    ブランクが長くてリズムに乗れてません。(笑)

    登場人物>>
     アルベルト・シュクール
     ジュリアス・ゴードン
     ラファエル・フィーリンガード
     事務局長
     事務局員

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      | 2019.08.02 Friday |   ・// N // | comments(0) |

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