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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 291
    22:41
    291// アッチェレランド sidaini hayaku //

    コンコンコン。
    失礼しますという声に、顔を上げる。

    「スエンセン教授、こんにちは。」
    「こんにちは、シュクール君。もう慣れたかい?」
    「少しは。」

    苦笑いのアルベルトに、
    スエンセンは、用意しておいた書類を手渡す。

    「先にお願いしていた書類ですね?」
    「そうだよ。忙しいだろうが、たまには家にも寄り給え。」
    「お誘い、感謝します。が、なかなか帰してもらえません。」
    「ラフィー君か。手強そうかな?」
    「いえ、私の覚えが悪いので、迷惑を掛けています。」
    「そんな事は無いだろうに。でも、無理はいけないよ。
    根を詰め過ぎると、体が持たないだろう。
    週末、泊まりに来てはどうかね?」


    「週末は…」
    「私の前くらい、心に貯めている事を吐き出して良いんだよ。」

    スエンセンの人柄は温厚で、
    他言無用と釘を刺す事を必要としないし、信用に足る。
    心配を掛けたくは無いと口にせず控えていたのは、
    返って気遣いをさせてしまっていた。
    アルベルトは、表情を緩めた。

    「お心遣い、有難うございます。――では、お言葉に甘えて――
    週末は出来るだけ、クリスと話したいので。彼女、
    会えないと不安が募るみたいで、申し訳ありません。」
    「謝る事は無い。コミュニケーションは必要だからね。
    クリティーヌ君と一緒なら良いのかい?」
    「それは――」

    「私から、お誘いしてみよう。君が良ければだけども。」
    「教授。出来れば、お時間を頂けますか?私の方が、余裕ない
    ので。疲れた顔、彼女に見せたくないですから。
    彼女を呼べるように、今一心に仕事を覚えます。」
    「そうか。君の意志が固ければ仕方ないね。」
    「すみません。本当に。」

    書類の中身を点検して、アルベルトは部屋を出て
    行きかけるのを、スエンセンは呼び止めた。

    「シュクール君、マリアも会いたがっているから、
    1度は顔をみせてくれると有難い。」
    「はい。心に留めておきます。」
    「いつでも歓迎するよ。」
    「では、仕事に戻ります。また連絡します。」


     * *
    「戻りました。」
    事務局に入って
    アルベルトは、フィーリンガードの隣の席に立った。
    「受け取ってくれたかしら?」
    「こちらに。」

    「不備は、無さそうね。至急回収して来て。」
    メモ書きのリストを差し出す。
    「多いですね。」
    「会議の時間ギリギリになりそうだから、30分のうちに
    お願いするわ。その後、その資料纏めるから、力を貸して。」
    「はい。では、行ってきます。」

    事務局を離れられない。雪だるま式に増える仕事を
    フィーリンガードは、淡々と熟す。
    その彼女を目の当たりに見ていると、
    アルベルトに文句の一つも言えるはずがない。

     *
    「局長、ここはお願いするわ。」
    アルベルトが入室するのを確認して、
    フィーリンガードは、個人の席に戻る。

    「これで、全部です。」
    「じゃ、道具を持って、奥の部屋に来て。」

     *
    「全てに目を通してくれているわね。」
    「はい。」
    「あなたは、選択解答の欄を纏めて。」

    指示を出すと、
    すぐさまフィーリンガードは、タイピングを始めた。
    驚くほどの速さで、指が動いている。
    途切れる事の無い
    カチャカチャとリズミカルな音が部屋に響く。

    アルベルトは、その正確なリズムに心を奪われないように、
    目の前の仕事に集中するのであった。
    はい、いいえ、どちらでもない。
    回答率何%、その理由を書きだしていった。
    皮肉な事に、こんなところで、
    時間スレスレで作り上げる事の多かった
    レポート作りの作業が役立っていた。

    纏められたものを、ざっと目を通して、
    フィーリンガードは、続きをタイピングしていく。
    その間に、アルベルトがタイピングミスは無いかチェックをする。
    その全てに目を通すのが終わる頃には、
    フィーリンガードも2度目のチェックを完了していた。

    会議資料の総チェックを済ませ、フィーリンガードは言い放った。
    「有難う、早くて助かったわ。
    これから、本番ですからね。ついて来なさい。」


    --------------
    <ツブや記>
    10章N278の続き。
    タイトルが"アッチェレランド"になった理由は、
    のんびり構えていられるような仕事量ではない事から来ています。

    お局的なフィーリンガードが、一人で仕事してるんじゃないかと、
    思われていた事務局ですが、局員は十数人は居ると思われます。
    各人が作業分担している中で、彼女はなかり頭脳明晰で、
    局長にも一目置かれています。 

    登場人物>>
     アルベルト・シュクール
     ジュリアーノ・スエンセン
     ラファエル・フィーリンガード
     事務局長
     事務局員

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      | 2012.07.02 Monday |   ・// N // | comments(0) |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |
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