↓↓↓ * ただ今応援中!!
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>


遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




qrcode





 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
<< 「w*k」 待ってる | main | // N // 290 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


0
    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 289
    01:47
    289// 月と森の調べ tuki to mori no shirabe //

    カランカラン、その音を合図にドアは開く。

    「こんばんは。」
    「いらっしゃい、パッド。
    あしたの料理は打ち合わせ通りで良いかい?」
    「派手過ぎなくて良いからね、親父さん。」

    「わかってるって。任されたからには、
    沢山用意しないとな、アレク。」
    「大人数になるだろうからね、今朝から下準備に入ったよ。」
    「ありがとう。よろしく頼むよ。」

    「あしたが、楽しみだわ。」
    「ミュラー先生も、いらっしゃい。」
    「こんばんは。」
    「こんばんは。お揃いで。いらっしゃいませ。
    外に誰か待たせているのか?」

    来店したのは、パトリシアとアンネット。
    それを出迎えたのが、親父である。

    日が傾くまでに、少し時間がある。
    茜色の光の帯が、遮られて、
    入り口の外に、人が立っているのがわかる。

    「ああ。今夜のうちに、紹介しておこうと思ってね。」
    「そうか。なら、早く中に。夜は冷えるから。」

     *
    カランカラン、と音がしてドアが閉まる。
    フォレストのメンバーには、馴染みの顔――

    「いらっしゃい。お、ダニエルじゃないか!?」
    「こんばんは。この度は、パパがお世話になります。」
    「なんの、なんの。
    いつも世話になってるのは、わしのほうだ。
    それに、世話するのは嫌いじゃないからな。
    ――連れかい?」

    ダニエルにエスコートされて来た女性を、親父は見た。

    「初めまして。フランソワーズ・シュクールと申します。
    いつも叔父がお世話になっています。」
    「君が噂の、アレクの――そうか。
    今では、わしの方がアレクに世話になっているよ。
    ――さ、アレク、席にご案内して。」

    前に彼女がここを訪れた時の話を聞いていた親父は、
    居合わせる事が出来無くて残念な想いがした。
    アレクが身内の事を話すのは、とても珍しい事であったし、
    可愛い訪問者に会えず悔しい想いだったからだ。

     *
    いつもの客を迎えるには、少々早い。
    少しの間、テーブルを陣取って打合せ。
    あすの披露パーティの内容確認が終わり――

    「フランソワーズ、久しぶりだね。元気にしていたかい?」
    「はい。」
    「ジョンは、どうしてる?」
    「お母様は、相変わらずの毎日です。」
    「そうか。ハインツは……どうでもいいや。」
    「叔父様ったら。」

    アレクの態度の変わりようを見て、
    フランソワーズは、クスクスと笑った。

    「今、ニコはどこに居るんだ?」
    「ミケールに。インターグレ・ミケールに出向らしいですわ。」
    「ふう〜ん。随分近くに居るのにな、ふ〜ん……」
    「叔父様?」
    「不機嫌になりやがった。」
    「あーあ。」

    一同の視線が。アレクに集まる。
    いや、何でもない。とぼそりと言った。


     * *
    「もう、こんな時間か。
    ダニエル。アンを送ってくる。」
    「はい。パパ。」
    「それでは、またあした。御機嫌よう、皆様。」
    「あしたな。おやすみ。」

    アンネットとパトリシアは、店を後にした。

    「アン、寒くない?」
    「重ね着したから、大丈夫よ。」
    そう?、と残念そうにパトリシアは言った。


    「あした、晴れるかしら?」
    空を見上げているアンネットの口から言葉が漏れる。
    「今夜の月は、冴え冴えとしている。
    あしたは、晴れるんじゃないかな?」
    「だといいわね。」

    「今日は、ありがとう。」
    「私からも、ありがとう。」
    「俺が好きになったのが、君で良かった。」
    「何を言い出すの、急に。」
    「嬉しいんだよ、本当に。――」

    歩みを止めて、
    パトリシアは、彼女の肩を軽く包んだ。
    ありがとうと、も1度言って、
    口に触れるだけのキスをそっと落とした。

    「あしたもあるし、帰ろうか。」
    「ええ、そうね。」

    恋人としての最後の夜。
    二人は、手に手を取り合って、歩き出した。
    街灯の無い道を、月の光を頼りに。

    天上の色違いの星々が、
    宝石を散りばめたように夜空に輝く。
    キラキラと瞬くのさえ
    二人の前途を祝福してくれているように感じられる。

    「あしたも、一緒に帰りましょう。」
    「勿論です。」

    --------------
    <ツブや記>
    8章の流れに沿った、287話からの続きです。

    この話は、タイトル決めてから、書きだしましたが、
    中身を端折りましたら、音色が描けなかった…desu;
    けれど、タイトルは気に入ったので活かします。(笑)

    N127で、フォレストを訪れた時は、アレクだけが会ってます。
    その流れから推測すると、もしかしたら、
    親父が会う機会は有ったかもしれませんが、
    今回初めてという事に、しておきます。よろしくです<(_ _)>

    パドンも幸せになってもらいたい、
    そんな気持ちから、話のボリュームを無視して、
    インスピ対応で進めています。
    も少し、続きます。(笑)  

    登場人物>>
     ダニエル・ゴードン
     フランソワーズ・シュクール … フラン
     パトリシア・パドン  … パッド
     アンネット・ミュラー … アン
     アレクセイ・イワノフ … アレク
     シュテファン・ガーラント … 親父
     ポビー・ミッテ …ボブ
    -----------------
    0
      | 2012.04.30 Monday |   ・// N // | comments(0) |

      スポンサーサイト

      0
        | 2020.02.06 Thursday | - | - |
        Comment