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遙かなる時空の中で 夢浮橋(通常版) サンタクロースっているんでしょうか? トーマの心臓 (小学館文庫)




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 w*k
兄アニ^^ MarvelousAQL Inc.さんの
ウェブカレ二次創作ガイドライン
により、画像引用
並びに、現在創作中です

 - * - 

*TFC

古川登志夫さんを応援しています♪
 『あるがまま』という生き方に共感
 してしまった人(私=193)による、
 きまぐれ〜なところです。

   では、早速・・・
   肩の力を抜いて、ひと休み♪
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    | 2020.02.06 Thursday | - | - |

    // N // 285
    12:19
    // 交代1 koutai 1 //

    サウスシュティディ、ゴードン邸。
    執務室には、既にジュリアスが居て、
    いつもの席にダニエルは腰かけた。


    「父上は、ご存じだったのですか?」
    「何の事だ?」
    「フランソワーズ姫の事です。」

    こちらで暮らすようになってから、
    どんな些細な事柄でも、話をするようにしていた。
    自分で進んで入った道でないと言え、
    仕事では上下関係にあり、
    帰れば家事の打ち合わせ、
    相手の都合を聞けない状態には、なってはいけない、
    ふたりは、親子である以上に複合的な関係者であった。

    当然、自分の将来も、ゴードンと言う名のもとにあり、
    過去に外した枠も、今となっては、半ば無効化していた。

    「ハインツから、話だけは聞いていた。
    決めるのは、息子だからと伝えてある。
    お前は、私の手から離れたがっていたからな。
    私に引き止める理由があるとすれば、東の城の事だけだ。
    子供の身には重すぎる命令を、今までよく聞き仕えてくれた。
    今度も自分で決めたんだろう?
    それなら、それでいいじゃないか。
    私に反対の理由など無い。」

    ジュリアスは、重々しく言った。
    全てを聞くまでもなく全ては明白だった。
    ダニエルを一度手離してから、
    ずっと抱いていた想いは、口に出さない。
    息子が気づかない事は、大した事が無いとでもいうように。


     *
    「父上、パトリシアは連れて行きます。」
    「ああ、構わん。あれは、お前に忠実だから役に立つだろう。」
    「有難うございます。母上の事は、どうされますか?」
    「今度こそは、傍に居てやらないとな。
    そのために、社を辞しても構わないか?」

    ダニエルの母クラウディアは、
    一度もサウスシュティディへ出て来た事が無い。
    ジュリアス不在の間ずっと、ゴードン本家に在り、
    イーストシルバーバレイの城を守っている。

    「そのお話が通るのであれば、そうしてください。
    辞せずとも、サウスシュティディの
    邸で住まう事はできないものでしょうか?」
    「どうだろうな。試しても良いが……。
    お前を当てにできない今、城を放置しておくことも出来ん。」

    ダニエルは城に戻れないだろう。
    尤もな答えに、彼はそれ以上言及する事を諦める。


     *
    「兄上は、やはり戻られませんか?」
    「無理だろう。――これで、終わるのかもしれないな。」

    ダニエルにとって、子供の頃とても大きかった
    聡明で落ち着いた雰囲気を持つ兄という存在が、
    今当てにならない事を、悔しく感じている。
    そう感じているのは、ダニエルだけでは無かった。
    ジュリアスの中にも、苦いものが心の染みを作っていた。

    そして互いの想いは、どこかで重なっていた。

    父が城に帰って来ないから、
    母は、兄を溺愛し、自分を愛してくれないのだとか、
    仕事優先の父は、子供の自分に命令だけを言いつけるだとか、
    言っては居られない。
    もう昔のように、父を毛嫌いする理由には出来なくなった。

    自分の行動に責任を持つ年頃になって、
    自分を取り巻く環境も、そう甘いものとは言えない。
    現実を見て生きる事が優先されるのだ。
    父も同じように考えたことがあったのかもしれない。
    そうではないかもしれないが。
    今頃になってようやく、父は父なりに
    自分たち家族を大切にしてきたのだ、とわかるようになった。

    「父上、気弱な事はおっしゃらずに…」
    「良いんだ、これで。寄る年波には勝てない。
    もう、若い頃のように、突っ走る事は出来ないんだ。」

    終わるという言葉を吐く父が、急に小さく見えた、
    ダニエルだった。

    --------------
    <ツブや記>
      

    登場人物>>
     ダニエル・ゴードン
     ジュリアス・ゴードン
    -----------------
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      | 2011.09.26 Monday |   ・// N // | comments(0) |

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        | 2020.02.06 Thursday | - | - |
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