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w*k
ウェブカレ二次創作ガイドライン により、画像引用 並びに、現在創作中です - * - *TFC
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「w*k創作」 特別編019 ふたり並んで 00:39
場所:駅。
そろそろ時間になると、改札口の時計を見る。 あと5分。 私は、出札してすぐの柱のところに居る。 待ち合わせ相手が、どちらから来てもわかるように。 ――あと1分程になった。 お互い遅れても良いと伝えられていたので、 待ち合わせ場所に着いたと、メールする。 司 //来てるよ。// 琴李//どこ?// と返事していると、電話をコールする音が!? 司 『もしもし。もしかして、近くに居る? やあ、お疲れ様。』 柱を回り込んで来た彼の声が、聴こえる。 琴李「いつから居たの?」 司 「7分位前から、居たよ。」 ふたり並んで、歩き出す。 司 「今日は、早かったんだね。」 琴李「好きで残業してるわけじゃないわよ。」 本当に。 琴李「どこに行くの?」 司 「着いてからのお楽しみ。」 続きを読む >> 「w*k創作」 特別編017 私の声、届いてますか? 16:23
場所:カフェ・ミルフィーユ
卒論のテーマを、どうやって展開していく のがベストか、考えているうちに煮詰まっていた。 朝の殆どの時間が過ぎてしまった。 気分転換は必須だから、 思い切って関係ないこと―― * そして、お腹もいい具合に空いてきたので、 子供の頃からのお気に入りのお店に足を向ける。 カフェ・ミルフィーユの看板、 変わらない明るい雰囲気のおしゃれなお店。 11時台だったからか、並ぶ人の姿もなく、 すんなりとテーブルに着けた。 ランチメニューの注文を終えてから、 スマホを取り出して、ゼミの予定が入ってないか確認、 大学関係も交友関係も、特に無し。 その時、画面にメール着信を知らせる表示が。 続きを読む >> 「w*k創作2」 特別編016 待ってます 00:01
場所:琴李自宅近辺
試験も終わり、やっと冬休みがやって来て、 少し気が抜けて、ボーっとしてみたい気もする中、 普段したくても出来ないでいる事への欲求が湧いてくる。 ショルダーバックに、最小限の小物を詰めて、 そこに読み始めたばかりの文庫本を1冊入れる。 厚手のコートを着て、マフラーをして、帽子を被り、 ブーツを履いて、玄関を出た。 街の何軒かに1軒は、リースや電飾があって、 商店街に入ると、クリスマスソングが流れ、 赤色や白色の服装の店員さんが、呼び込みをしていて、 どこかしら気忙しい雰囲気が漂う。 ただウインドショッピングするだけじゃ物足りない。 そう思い出すと、独りでいるのがつらく感じられる。 それから、―― 続きを読む >> 「w*k創作」 特別編015 来ちゃいました 00:01
場所:白薔薇学園 校門
駅から学園は、隣り合っている。 近くにある通用門は、閉ざされていて、 運動場をぐるりと回ったあたりに 正門があって、道のりは遠い。 土曜の午後は、 部活の生徒達の姿が、あちこちに見える。 春まで通いなれた道も、 卒業から半年も経ってないのに、 なんだか懐かしい気がする。 登下校の度に、 先生達と挨拶を交わした あたりには、誰も居ない。 当たり前の事だけど、 なんだか寂しい気がする。 守衛「もしもし。」 琴李「はい?」 守衛「入校証は、お持ちですか?」 琴李「いいえ。」 敷地に入ってすぐに、呼び止められた。 守衛「お手数ですが、お名前と訪問先をご記入ください。」 続きを読む >> 「w*k創作」 特別編014 フラレちゃったの…かな? 01:23
場所:2-A教室
ホームルームが終わり、司は琴李を呼び止めた。 司 「住吉さん、これから…」 琴李「先生、すみません。今日は、お手伝いできません。 早く帰るように言われていますので。」 司 「そうですか。では、さようなら。また来週。」 普段通り居残ってくれると思って、 司は、用事を作っていた。 用向きを伝えようとしていた、が思い直す。 琴李「はい。さようなら。」 教壇に積み上げた今日回収したばかりのノートの山 と、クラスに持ち込んだ物品。 一人で持つには、不格好になりそうだ。 そこへ―― 帰り支度をすっかり済ませている薫が、近づいてきた。 薫 「先生、手伝いましょうか?」 司 「藤間さん、お願いできますか。」 続きを読む >> 「w*k創作」 特別編013 今日お暇ですか? 02:40
場所:司自宅
ブルブル、いつものバイブ・パターンで携帯が震える。 眠たい目を押し開け、液晶を見る。 From:琴李『おはようございます。先生、今日お暇ですか?』 内心は嬉しい。それと同時に困ったと想う。 昨夜、同僚と飲みに行ったせいで、お酒が少し残っている。 Re:司 『おはよう、琴李ちゃん。ごめん、今度にしてくれる?』 風邪で具合が悪くってとも言えない状況で、 自分の素行を反省してみるが、後の祭りだ。 Re:琴李『少しでいいの。先生のご近所で会えないですか?』 続きを読む >> 「w*k創作」 特別編012 貸しですよ 01:14
場所:2-A教室
朝、青空、 ザワザワ、ドキドキ…・・・ 今日は、白薔薇学園の体育祭だ。 いつも通りの時間に登校。 いつもと違うのは、体操服を着用してだったこと。 と、新村先生が担任だということ。 琴李「先生、おはようございます。」 司 「おはよう、住吉さん。 今日は、仕事がいっぱいですよ。」 琴李「はい。任せてください。」 次に登校して来たクラスメイトは―― 亮子「琴李、おはよう。」 琴李「亮子、おはよう。もう服汚れてるよ。」 亮子「ほんと?取って。 うちの部ばっか、手伝わされて…… 何でこんなにこき使われるんだろう?」 続きを読む >> 「w*k創作」 特別編011 月の光 01:30
場所:車内
ギアをバックに入れ、車は方向転換し、 住宅街を抜け、公園の前を通り、一方通行の道を進んだ。 そう長く走らないうちに、家並みは視界から消え、 藍色の空が下の方まで広がって見えだした。 空の下は、夜光虫がキラキラと光っている。 琴李「海だぁ。」 車が走行していても、助手席から良く見渡せる。 月の光が優しく照らす風景を、琴李は見ていた。 琴李「こんな近くに海があったんだね。」 その姿を倒していたサイドミラー越しに チラッと見て、司は道に沿ってハンドルを切る。 琴李「先生も見れたらいいのに。」 司 「せっかくの景色ですからね。 どこかで降りて見てみましょうか。」 続きを読む >> 「w*k創作」 特別編010 月夜 15:08
場所:学校の帰り道
学生鞄を手に琴李は、のろのろと駅に向かって歩いていた。 人通りも疎らになった道は、どこか寂しげで、 遠くで聞こえ出した靴音にも敏感になる。 暗くならないうちに、帰っておくべきだった と反省しても後の祭りだ。 コツ…コツコツ… ヒールのある靴音が段々近づいて来る。 不安な気持ちに駆り立てられて、 走ってしまおうかと―― 司 「住吉さん、待ちなさい。」 琴李は振り向きもせず、走り出す。 カッカッカッと靴音が追いかけてくる。 ふいに、鞄を持つ手がつかまれる。 続きを読む >> 「w*k創作」 特別編009 もう一度聞かせてください 00:01
場所:国語科準備室
土曜の今日は、授業が午前中で終わる。 頼まれていた教室の戸締りをして、 学生鞄を下げ、 ホームルーム後に集めたアンケートを手に持って 琴李は、いつものようにドアを叩く。 琴李「新村先生、失礼します。」 司 「どうぞ。」 応答通りに準備室に入ると、 司は、シルバーアッシュの背広、ウォーターカラーに 細い白のストライプの入ったカッターシャツ、 色味を十分抑えた藍色系のネクタイをきっちり結んでいた。 それは、時折授業中に見せるラフな服装とは違う。 それは、彼にとっては通勤スタイルであった。 続きを読む >> |