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ウェブカレ二次創作ガイドライン により、画像引用 並びに、現在創作中です - * - *TFC
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「創作」KEY-ゴードン- *Key number 10* 23:05
今日やるべきことが終わり、部屋に戻った
ジュリアスは、タイを緩め、衣装を脱いでいく。 その衣装を、係りの者たちが受け取る。 衣装係 「ジュリアス様、お召替えでございますか?」 ジュリアス「普段着を用意して。自分で着替えるから。 片付けが済んだら、君達はもう休むといい。 一日世話になったね、ありがとう。」 指示されたことを済ませ、彼らは出て行く。 それと入れ替わるように、モーリスが入ってくる。 モーリス 「若様。お食事の用意が整いました。」 ジュリアス「ありがとう。すぐ行く。」 続きを読む >> 「創作」KEY-ゴードン- *Key number 9* 00:03
ジュリアス 「クラウディア、お待たせ。」
クラウディア「ジュリー、お帰りなさい。」 クラウディアは、ジュリアスの胸に 飛び込まんばかりだった。それを制する。 ジュリアス 「待って、今はお預けだよ。せっかくの おめかしが台無しになっては困るからね。」 そう言って、ジュリアスは彼女の手を取り、腕に掛けた。 目と目が合う。ジュリアスは軽く頷いた。 ジュリアス 「では、参りましょうか。奥様。」 ** 今日の主役たちのいない間に、広間は―― 円卓や椅子が出され、テーブルクロスが広げられている。 季節の色彩々の花をあしらったセンターピースや フォーク、ナイフ、スプーン、グラス、ナフキンといった 人数分のセットが卓上に置かれた。 続きを読む >> 「創作」KEY-ゴードン- *Key number 8* 22:18
客達は、一旦割り当てられた部屋で待機しつつ、
息抜きをしたり、次の衣装に着替えたりしていた。 コネチカット家の人々も同様の時間を過ごす。 マティス「ディノ。くれぐれもクラウディアから 目を離さぬ様に。」 ディノ 「はい、心得てございます。今少しの時間は、 ジュリアス様と共に過ごされて、 お召替えに入ったところでございます。 モーリス殿の奨めでご報告に参りました。」 マティス「そうであったか。ならば、少し話そうか。」 ディノ 「御意。」 マティス「先日の件だが、覚えておるか?」 ディノ 「はい。私の身の振り様の事でございますね。」 続きを読む >> 「創作」KEY-ゴードン- *Key number 7* 00:48
ジュリアスが腕を差出し、
クラウディアが軽く手を置いて、 そのままゆっくりと 紅い絨毯の上を通って、広間を出た。 その姿を見届けた者達は、静観を解き、 手近な者と話し出したかして、 後にした広間がざわざわとしだした。 そのざわめきを聴きながら、 彼らは、次の段取りへ移っていく。 * ドレスの長い飾り裾を、メイドに持たせて控えの間へ。 衣装替えのために用意した広間に近い部屋。 その部屋に入ると、 開け放たれていた扉は、閉じられた。 ジュリアス 「次まで時間がある。少し休もうか?」 クラウディア「それなら、軽装になってもよいかしら?」 ジュリアス 「時間が来るまでならね。」 続きを読む >> 「創作」KEY-ゴードン- *Key number 6* 00:01
イースト・シルバーバレイの頂きにそびえ立つ城は、
15歳のジュリアス・ゴードンの居城でもあった。 今日の良き日のために準備してきた一切を 滞りなく進めるため、城内は慌ただしい有様で。 若様の晴れの日ということもあって、 常よりも豪華な設えの席が用意されていた。 ジュリアス「爺、ちょっと。」 モーリス 「若様、もうよろしいのですか?」 ジュリアス「そうだね。今日の進行は、手筈通りで。 あと、彼女の事も頼む。仕事を増やして申し訳ないが、 僕は父上のところへ行くから。」 モーリス 「はい。承知しました。」 続きを読む >> 「創作」KEY-ゴードン- *Key number 5* 00:01
燃え立つような朱色を帯びた太陽の光は、
中天に向かって動き始めていた。 その日の光を浴びて、 そよ吹く風にさわさわとざわめく 草木の緑に照り映えていた。 どこからか小鳥のハミングが聴こえる 穏やかな朝。 モーリス 「如何ですか、ジュリアス様。」 ジュリアス「悪くない。」 着替えた自分の姿を姿見に映し、着心地を確かめた。 モーリス 「そろそろ出立される頃でしょうか。」 ジュリアス「ああ、そうだね。 クラウディア姫はどんな方だろうね。」 続きを読む >> 「創作」KEY-ゴードン- *Key number 4* 00:01
ジュリアスは、今日も変わらず執務に追われていた。
ゴードン家は、アドリビトゥーム王国国東地域の イーストシルバーバレイ地域を領地にしている。 統治されるまでは、もともとこの地域は小国であり、 この国を支配する彼等は、この国の王家であった。 ジュリアスは父の指導下で、この土地を管理していた。 今すべきことは、 領内の用をひとつひとつ片付けることであった。 この地方にもやっと遅すぎる春がやって来たというのに、 その陽気にかまけてのんびりすることもかなわない。 モーリス 「ジュリアス様。書簡が届きました。」 ジュリアス「箱に入れておいておくれ。」 続きを読む >> 「創作」KEY-ゴードン- *Key number 3* 00:02
クラウディアを送り届けた後、執務室に向かった。
天井の高い回廊には、何処からか風が流れ込み、 辺りの空気を何度か冷たく下げている。 締め切られた窓の外は、残雪が僅かばかりある。 ジュリアス(春にはまだ遠い……) そう思ったのも束の間である。 今日片づけるべき仕事は、まだ残っている。 長い廊下を、足早に横切って目的の執務室の前に来た。 ジュリアス「ジュリアスです。入ります。」 通例通り、ノックの後、名乗って、 中に入ると、大きな机に座するカティスの姿があった。 ジュリアス「父上。今日、マティスおじ様が来られたようですね。」 カティスは、書類から視線を息子に向けた。 続きを読む >> 「創作」KEY-ゴードン- *Key number 2* 00:01
マティス「城に戻るぞ。クラウディア。」
マティスは、カティスとの会見を終え、控えの間に戻った。 マティスの知らないうちに同行してきてしまった娘の名を呼んだ。 が、返事はかえってこない。 指示があるまで待つように言って聞かせておいたのだが―― マティス「姫は、どこだ。探してまいれ!」 寝ぼけ顔の従者が、慌てて立ち上がり、城内の探索にでた。 ** クラウディア「こんにちは、ジュリアス様。ご機嫌麗しゅう。」 ドレスの裾を軽く持ち上げて、クラウディアは言った。 ジュリアス 「君、誰?」 続きを読む >> 「創作」KEY-ゴードン- * Key number 1* 00:11
舞台は、
かつてアドリビトゥーム王国であった時代に遡る―― 王都ハンティングライは、国の北西に位置し、 荒涼とした土地が広がる中に、城があった。 その王城は、ピースプレアと呼ばれていた。 もともとは小さな統治領であったが、 統一後の名称で紹介するならば、 東隣のレークノースウッドを 小競り合いののち陥落させたのを手始めに、 西のサウスシュティディ、 南のウエストグラスフィールド、 東のイーストシルバーバレイ、 最後に、 さらに南のゴールデンイートフィールドを手中にし、 それぞれの土地に、城を建てさせ、 有力な豪族に責任を持たせて、統治させ、 彼らに位を与え、厳しく取り締まり、 国を強固なものにしていった。 続きを読む >> |